台風の対応で心身ともに疲れ切ってしまい、今日は出勤前の散歩をお休みしたが、朝からやや強い雨が降っていたので、どのみちできない運命だった。昨夜はラグビーがスコットランドに勝ったところまでは起きていて、そのあと布団に入ったら秒殺で爆睡モードに入り、今朝は6時半まで目が覚めなかった。
今日の記事は先月の台湾旅行の続き。帰国日(9月24日)の朝、瑞芳の街を散歩していて見かけた猫たちの後編を紹介する(前編はこちら)。この日、常宿の清芳民宿をチェックアウトしたのは6:40で、雲は厚かったものの、日の出から1時間経っており、写真が撮れないほどではなかった。毎年冬の台湾猫散歩では、7時を過ぎても暗いと感じることが多く、人やスクーターの少ない朝の散歩を重視するなら、日の出の早い夏の方がいいのかも知れない。
道路に座ってこちらを眺める茶白を見かけたのは、散歩開始から1時間半後。きれいな毛並みを撮影するには充分な明るさになっていた。
日本ではあまり見ない茶霜降り白(レッドティックドタビー白)。台湾の猫というのは大きく分けると、人類拡散とともに中国東部や南部から渡ってきた系統と、17世紀以降に漢民族とともに渡ってきた系統の二通りあるのではないかと個人的に考えている。霜降り模様は東南アジアにも多く見られることから、この子の先祖は交易などで相互に海を渡ったのかも知れない。
街なかを一回りしたあと、電車に乗って暖暖へも足を延ばしてみたが、2駅しか離れていないのに、どういうわけかあちらは激しい雨。駅近くの安徳宮に猫の姿はなく、次の電車で瑞芳へ舞い戻ってきた。
少し離れた広場にはキジトラの姿もあった。尻尾が見当たらないんですけど。
指の匂いで懐柔し、最終的には動画まで撮らせてもらった(こちら)。ちなみに無尾猫の血統種として知られるマンクスに例えると、この子はごく短い尻尾を持つrumpy riserぐらいのレベル。尾椎が固着しているものと思っていたら、動画に映っているように、動かすこともできていた。かつて奥多摩の猫集落にも似たような猫がいたが、尻尾(のようなもの)が動いているところは初めて見た。
そんな俺たちを俯瞰する屋根の上にも猫。あれはもしかして……、
ここには茶渦や茶渦白の猫が10匹以上暮らしていると思われ、最早どれがどれだか分からないレベルになってきているが、この子は2017年1月に初めて見かけた子だと思う。
瑞芳をあとにしたのは11時。平溪線の気動車に揺られ、次の散歩地に選んだのは平溪~菁桐の1駅。日本の妻とICQで話しながら線路端の山道を歩いていると、少し離れた民家の屋根に猫がいた。
しかし、歯が立たない。にこやかに舌を鳴らしてみたがダメだった。
平溪~菁桐は1.7kmしか離れていないので、ちんたら歩いていても30分ほどで着いてしまう。約1年半ぶりに訪れた菁桐駅構内を見渡すと、黒い物体が鎮座しているのが目に入ってきた。
菁桐猫はほかにもいる。人懐っこい猫たちとの再会を果たすべく、次回はさらに構内を歩き回る。