遠出と言えるのか微妙なところだが、今日は早朝から小田原へ出かけて散歩してきた。家を出たのが6時で、かかった時間は2時間20分ほど。途中、町田までは座れたのでさほどでもなかったが、そこから小田原までが長かった。
小田原には20代後半のころ仕事で時々行く機会があった。もっぱら小田厚道路や西湘バイパスを通っていたので、地元の道路はあまり知らないが、どっちを向けば海だ山だ川だぐらいは覚えている。街の雰囲気も猫がいそうな感じだった気がするので、気紛れで行ってみることにしたのだった。
早川駅から散歩を開始して、まずは漁港へ行ってみたが、猫影はまったくなし。8時半の漁港というのが猫にとって早いのか遅いのかよく分からないまま小一時間ほど歩き、その後諦めて住宅街に入っていくと、駐車場の入口で茶色いのがにゃあにゃあ鳴いていた。
それって、ほげ顔? まさか俺の指の匂いでフレーメン反応とか?
折れ耳の野良を見たのはこいつが初めて。スコティッシュフォールドで有名な折れ耳は、Fd遺伝子座の遺伝子型がFd-の時に発現する。かつて大流行したシャム猫やペルシャ猫が野良化・交雑して、外猫にカラーポイントや長毛が増えたように、折れ耳も今後増えていくのかも知れない。ただ、Fd遺伝子を持つ猫は遺伝性骨形成異常症などの疾患も併せ持っている(というか折れ耳もその症状の一つ)。特に優性ホモのFdFdの場合は重篤化して、大奇形になる個体が多いそうだ。こいつも前足に小さな骨瘤があるようだった。
丘の上から坂道を下りていると、土手下の草むらで寛いでいるのを発見。
散歩開始から1時間半ほど経過して、通りかかった公園で休憩していると、巡回中と思しき茶トラが現れた。時間はいくらでもあるので、ちょっと追跡してみよう。
人懐っこい2匹とまったりしたあと、小田原駅に向けてさらに散歩は続く。