寒冷前線の通過により天気が荒れるとの予報だったので、今日は家でじっとして過ごすつもりだったが、朝方トイレに立ったついでに窓から外を見ると、雨どころか雲の切れ目から青空まで見えていた。こんな日に散歩をサボってはいけないと思い直し、急遽仕度を調えて家を出たのは6時半すぎ。外に出てみるとこの冬ついぞないほどの暖かさで、府中アメダスの7時の気温は14.7℃。湿度も高く、猫を探しながら歩いていると暑くて汗ばむくらいだった。天気が持てば愛宕団地の方まで足を延ばそうと思っていたが、途中から風が強くなり、雲の動きが速くなったので桜ヶ丘で引き返して帰ってきた。
今日の東京の日の出時刻は6:10で、来週にはいよいよ6時を切る。猫の活動時間帯もいつの間にか春ダイヤに変わっていたようで、自転車を漕ぎ出して間もなく、武蔵邸を監視する黒煙ちゃんの姿が目に入ってきた。最近なかなか会えなかったのは、単に俺が猫の生活サイクルに追いついていないだけのことだった。
視線の先は武蔵だろうと思っていたら、どうも毛色が白っぽい。ということは……、
たった40mしか離れていないのに、決して交わることのない彼女らの縄張り。猫の関係性はムズカシイ。なおクロエさんは主な登場人物に加えたので今後とも一つよろしく。
クロエさんの写真を撮って、自転車を取りに黒煙邸前に戻ると、1匹の猫が敷地からこちらを見つめていた。
一瞬、はっちゃんかと思ったが、そんなはずはないのだった。たまたま通りかかった近所の猫か、それともここの家の人がはっちゃんのことを忘れられずに、似た猫を迎え入れたのかも知れない。
中河原から開始した散歩はからっきしで、1匹も見かけることなく聖蹟桜ヶ丘に着いてしまった。学童の登校時間を避けるため駅前のミスドで休憩し、その後バスに乗って多摩市役所へ移動。二度目の散歩は茶トラとの遭遇から始まった。
道路を渡るつもりだったらしい茶トラ。この直後、踵を返して側溝伝いに逃げていった。
こちらは去年12月以来の猫民家。見覚えのある毛色が惰眠を貪っていた。
……と思ったらもうバレてるし。しかも背中に違う毛色が見えてるし。
もう1匹はサビ。前回同様まん丸お目々。
門扉の下からだと草が被ってしまう。これはもう少し親睦を深めないと近寄れんな。
このあと急に風が強くなり、猫探しには不向きな天気になったので、桜ヶ丘ロータリーからバスに乗って帰途についた。今月から日勤が増えるので、リハビリにはちょうどいい散歩だった。