休養日の今日は朝からだらだらして過ごしているが、午後から父の家へ行く用があるので、出かける前に昨日の小田原散歩の続きを載せることにする。今日は貨物列車の運転日なので、できれば帰りに安全輸送猫のご機嫌伺いに寄りたいと思っているが、16時すぎの通過時刻に間に合うかどうか。
……早川駅を出てから2時間近く経過し、時刻は10:20になっていた。日が高くなるにつれて気温も上がり、徐々に猫影が薄くなっている気がしつつ、細い路地を適当に歩いていると、民家から1匹のキジトラが出てきた。
とてもきれいな毛並みのキジトラ。一通りごろごろしたあと、再び民家の敷地へ戻って行った。
キジトラと別れたあと、10分ほどで海岸に到着。波打ち際まで行ってみたものの、人気も猫気もなく、海と猫の写真は無理っぽいなーと諦めて散歩コースに戻っていると、消波ブロックの陰からこちらを窺う小さな生命体を発見した。
荒れた場所の割に、きれいな毛並みのキジ白。面倒を見てくれる人がいるのかな。
割と人慣れしているようだが、初対面のためか岩の陰から出てこない。不用意に近寄るとフナムシ的に岩の隙間に入ってしまって、離れると再び顔を出す。もう数m移動してくれれば、背景が海になるので、葉っぱを振り回すなどして気を引いてみたが、30分ほどで根負けした。
30分間の根比べは休憩にもなって、少し体力が回復したところで散歩再開。とある寺院でお花見の茶トラ白。
小田原の猫はおしなべて人懐っこい印象なので、油断して近寄ったら、この直後に逃亡。小田原で逃げた唯一の猫。
市街地に入り、いよいよ猫影が薄くなってきた。できればあと2~3匹と思っていたところ、塀の向こうで日なたぼっこ中の黒白が視界に入った。背が高いとこういう時便利だな。
せっかく遠くから来たので、一応こういう場所にも寄ってみた。北海道出身で日本史にも興味のない俺が、城(城郭・城趾)というものを見物するのは生涯で4つ目。ここのほかは五稜郭と松前城と江戸城(皇居)。
城内の猫と少し遊んだあと、通りかかったラーメン屋でお昼ご飯を済ませて、小田原駅へ向かった。この日歩いたのは27,000歩と、そう極端に多いわけではなかったが、気温が高いところにダウンジャケットを着ていたので、暑くて死にそうになってきた。「もう帰る」とぶつぶつ言いながら、それでも猫のいそうな路地を見つけると自然に足が向いてしまい、そうこうしているうちに現在地を見失っていると、日陰でのたうち回る猫を発見。
これも一瞬止まったところを撮ろうとしたが、タッチの差で動き出してピンボケ。とても落ち着きのない子で、ごろごろしたり、地面の匂いを嗅いだりしながら、やがて民家の奥へと消えて行った。
俺、もう帰るけど、ここらの猫はみんな人懐っこくて楽しかったよ。
帰りは町田までロマンスカーに乗った。途中、中央線の人身事故の影響があったりして、家に着いたのは16時半。たくさん歩いて疲れたけど、小田原散歩は楽しかったー。