彼岸花の季節になったら巾着田に行くんだったと思い出したのは昨日の夜。うまい具合に今日は早朝から晴れて、いい散歩ができそうだったので、7時には準備を整えて、あとは出かける前にネットで振り込みだけ済ませておこうと思ったのが間違いだった。日に日に使いにくくなっていくことで有名な、ゆうちょダイレクトのシステムが、今日はいつにも増してウンコのクソで、何度ログインしようとしても、登録した覚えのない合い言葉を求められる。これを突破しないことにはログイン画面にすら行けないので、最後はヤケになって「マタタビ」とか「カツオブシ」とか入れてみたけど当然ダメ。8時半になるのを待って、コールセンタに電話してみたものの、「それはお困りですねえ」「その動作はおかしいですねえ」と、まったくもって解決の意思が感じられないため、話の途中で切ってしまった。電電公社から始まって、専売公社や国鉄と、色々な公社が民営化されて、それらの変化を見てきたが、郵政はその中でも最悪だ。
まあそんなことはどうでもいいんだが、そんなこんなで家を出るのが遅くなり、スタート地点の高麗川に着いた時には9:40になっていた。日が高くなってそれなりに暑く、猫的にどうかなと思いながら駅の周りを歩いていると、行く手を1匹の黒白が横切って行った。
そして逃亡。これはしばらく待ち伏せして、様子を見に出てきたところを辛うじて撮った1枚。その後再び逃げられて、二度と出てこなかった。
その後天気は下り坂で、猫の方も芳しくなく、初めて訪れた巾着田も期待していたほどではなく、歩き疲れて少し休もうと思って休憩所に近づくと、座るつもりのベンチに猫が乗っかっていた。
「私は通りすがりのアキアカネです。しばらくそのままでお待ちください」
盛大なる排泄を終えて身軽になったキジ白。戻った先には2匹の猫がいた。
ギャラリーが併設された瀟洒な民家。茶渦白はどこかに行ってしまって、代わりにキジ白がもう1匹現れた。
平日にもかかわらず、巾着田に向かう人はそれなりに多い。瀟洒な猫民家をあとにして、臨時の露店が並ぶ路地をぶらぶらしていると、塀の上にキジ白が現れた。
お昼寝場所を探していたらしい。人が多いといっても所詮平日。明日と明後日はこんなもんじゃないだろうなあ。
たまたまキジ白に出会ったこの場所は、どうやら猫露店だったらしい。敷地の中で寝ているのもいた。
去りゆく三毛のあとを目で追うと、黒白もいた。みんななかなか出てこないから、もっと人の少ない時の方が良かったかなー。
徐々に雲が厚くなって、暗くなる一方だったので、撤収することにして高麗駅に向かっていると、キバナコスモスの陰に三毛がいた。
高麗川駅から高麗駅までを、3時間ほどかけてゆっくり歩いた今日の散歩。もう少しして秋色が深まったら、田園風景を楽しみにまた来てみる。