そろそろ秋めいて涼しくなってきたので、溜まりまくっている猫散歩候補地を一つずつ潰して行きたいと思っているが、たまの休みになると雨がちな日が多く、思うように出かけられなくて旅心だけが募っている。感染者の減り具合からすると、4度目の緊急事態宣言は今月末に解除される可能性が高く、もしそうなったまず始めに三浦の猫たちに会って、ついでにまぐろを食べて来ようと思っている。台湾は絶望的だろうから、代わりに国内でいいから遠出もしたい。精緻な旅程表はいくつも出来上がっているので、あとは仕度を整えて汽車に乗るだけ。この秋は稼ぐ以上のお金を使ってしまいそうで怖い。
夜勤の今日はお昼前に自宅を出発。猫の方は怠惰な黒っぽいやつから。
日中帯はあまり見かけないと思っていたら、近所に出張って休んでいたのね。毛色がブラックスモークだと気づきにくいな。
いくら呼んでも動かない黒煙ちゃん。目が合っただけで転がる朝夕とは別人みたい。
電車に乗る前に近所の猫がもう1匹。西の猫民家の黒白が日陰に佇んでいた。
西国立で電車を降りて、最初に桜の巨木の猫民家を訪ねてみたが、玄関前の安楽椅子にオッドアイの姿はなく、最初に見かけたのは学校裏の猫アパートに住むキジ白の母だった。
久しぶりに会ったからか逃げられてしまい、近所の家の敷地の奥に落ち着いた。一緒に暮らしているはずの黒白やサバ白は最近まったく姿を見ない。
東京でこのような空き地を見ることは少なくなった。土管でも積んであれは昭和の子供たちの秘密基地になっただろうが、令和の今はそうした大らかさは失われており、たまに遊びに来るといえば猫ぐらいのものだ。
先日もここでよく似た黒白を見かけた。2匹は兄妹なのかな。
道路向かいの駐車場にはキジ白もいた。先月上旬の暑い時よりはしゃんとしている。
日が差したり翳ったりしているので、猫の居場所も定まらない。少し目を離した隙に車の下へ移動した。
さっきの黒もやってきて、キジ白と一直線に並んだ。気温は26.5℃ほどになっていて、猫にとっても日なたは暑い。
猫旅館跡地に差しかかると、車の上で伸びている茶色い物体が目に入ってきた。
その辺を一回りして戻ったらこっち向きになっていた。呼んでも反応しないのは本気で寝ているからではなく、敢えて無視しているのだと思う……。
上矢印ちゃんの相方でしたー。3ヶ月も会えずにいたので嬉しさもひとしお。
上矢印ちゃんたちも黒煙ちゃんと同じように、日中は近所の家で休んでいるんだな。自宅にいないからって諦めるのは早計だった。