今日は一日だけのお休み。昨日の疲れが取れないままいつものようにサチコに叩き起こされたわけだが、早いとこレンズの不調を解消したくて、6時半の西武線に乗って新宿へ行ってきた。ペンタックスフォーラムは10時半にならないと開かないが、もちろんその前に猫を探して歩き回るわけである。あまり長く歩くと明日の仕事に響くので、猫の巣窟たる都心で効率よく済ませてしまおうという魂胆だ。
西武新宿に着いたのは7時半で、まずは目の前の歌舞伎町から散歩開始。有名繁華街というと銀座を歩いたことがあるが、あそこは朝まで飲み倒すような場所ではないから、人通りが少なくて散歩も快適だった(真冬だったので寒かったが)。一方の歌舞伎町は不夜城の名に相応しく、猫の鳴き声と思って路地を覗き込んだらオカマの高笑いだったりするから油断ならない。何度かそのような間違いを犯したのち、通り沿いを諦めて緑道に入ると、雑居ビルの裏で最初の猫を発見した。
道行く人々を凝視する黒白。ご飯の人を見極めているんだろうか。
黒白の並びにはキジ白もいた。室外機が猫のお寛ぎ処になっているんだな。
その下をまた別の黒白が通過。50cmほどの幅しかないビルの隙間を抜ければ表通りに出られるわけだから、時間帯によっては雑踏に紛れていることもあるのだろう。
猥雑な街が好きと何度か書いたことがあるが、実は俺は新宿は嫌いで、歌舞伎町に足を踏み入れたのは20年ぶりぐらい。若いころ友達とつるんでいたのはもっぱら渋谷だった。ちなみに前回歌舞伎町に来たのは音楽関係友人の結婚式の二次会で、その子供はもう高校生になってしまった。
……まあそんなことはどうでもいいんだが、次の猫は人混みを避けて迷い込んだ住宅街で発見。
とても分かりにくいけど、頭のてっぺんがクリーム色なので三毛だね。その背後にも猫耳が見え隠れしている。
どちらも美人さん。割と人懐っこくて、指の匂いを嗅がせることに成功した。
三毛の近くには黒白がいた。やはり多摩に比べると格段に猫密度が高くて、撮影条件の悪い猫をスルーするなどかなり端折って撮っている。
カメラを向けるなりわらわらと寄ってきたキジトラの爺さんたち。
新宿駅を中心にぐるっと回って副都心へ向かっていると、道端に2匹の猫がいた。しかし1匹は即座に逃走。
悪いけど俺は何も持っていないんだよ。車が多いから中で待っていた方がいいよ。
聞き分けのいい黒白。道が狭い上に人も車も多いから、人懐っこくてもゆっくり構っていられない。
副都心にほど近い住宅地に入ると再び猫の気配が濃厚になる。まずは道端のキジ白に遭遇。
その向かいの駐車場は猫の集会所。近寄るだけなら平気だったけど、カメラを向けたらみんな車の下へ引っ込んでしまった……。
路地の向こうにイケメンサラリーマンと子猫のコラボレーション。
その後、子猫は茂みの中でお食事タイムとなり、20分ほどしてようやく出てきた。君の写真を撮らせてくれる?