父の背中


八王子市の猫

 今日は雨が強くても風がなければ散歩するつもりだったので、普通に仕度してお昼前に家を出た。しかしこうまで強いとどんなに慎重にしても濡れることは避けられず、4kmの距離を1時間15分かけて歩いたら、裾はびしょ濡れだし靴も泥だらけでそれなりにダメージを負った。ゴアテックスなので靴の中まで濡れないのがせめてもの救いだが、そろそろ靴底がヘタってきたので買い替えを検討しなければならない。
 歩いたコースは天野バス停~多摩センターの山越え区間で、天気が良ければあんな子こんな子がとぐろを巻いているところだが、激しい雨のせいでねぐらはどこももぬけの殻。唯一、アパート暮らしの茶トラ白だけがベランダで雨宿りしていたが、いくら呼んでもその場を動こうとしなかった。
 二重橋の下の暗がりに佇んでいるのは誰かな。
八王子市の猫

八王子市の猫

 猫影の主は黒白ボス。こちらの正体が分かってしょっぱい顔になっている。
八王子市の猫

 しゃかしゃかするボスの背後にもう1匹。暗くて分かりにくいかな。
八王子市の猫

八王子市の猫

 出てきたのは息子。先月に比べるとだいぶ夏毛になったね。
八王子市の猫

 間もなく1歳になるオスの成猫が父親とともに過ごすというのは、ネコ科動物にはちょっと考えにくいことだと思うのだが、2匹の様子を眺めていると、匂いを嗅ぎ合って挨拶するなど仲のいい様子が窺える。人間が介入しているので生態に変化が生じているのかも知れないし、ボスは息子を自分のように逞しく育てたいのかも知れない。
八王子市の猫

 まだ若くてあどけない息子が将来ボスのような風貌になるのだろうかと、信じられない気持ちでボスの古い写真(2016年10月)を見たら、あながちあり得ないことでもないような気がしてきた。こいつはいったいいくつなんだろう。
八王子市の猫


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