南武線猫行脚はついに多摩川を渡って府中市に入った。
今日は夜勤明けでいつもより少し遅めの退勤となったが、薄曇りで爽やかな天気だった。天気予報によれば日中でもせいぜい22℃ぐらいとのことだったので、仕事帰りに南武線を片付けることは事前に決めてあった。途中、京王稲田堤~稲田堤で乗り換えるべきところ、スマホをいじっていたら乗り越してしまって、調布で乗り換える羽目になったり、分倍河原から逆の電車に乗ってしまって引き返したりと、なかなかスタート地点にたどり着けず、南多摩から散歩を始めたのは11時半近かった。
南多摩駅の北側は土地区画整理事業が進行中で、その先はかつて砂利の採取地だったので、純然たる住宅地はほとんどない。なので多摩川右岸の稲城市内はスルーして、駅からそのまま府中市へ向かうことにした。長い橋を渡ればそこは猫パラダイスであり、再び土を踏み始めて間もなく、民家の庇で寛いでいるのを見つけた。
うちのサチコに似た感じだけど、こちらの方がやや目つきが鋭い感じ。外猫だからかな。
ブラウンティックドタビーポイントと思しき猫が室外機の上で寝ていた。頑張って呼んでみたけどまったく反応なし。もうお昼近いからなあ。
その辺を一回りして戻ったらさらに怠惰な姿勢に変わっていた。相変わらず反応はない。
府中市内に入ってすぐに立て続けに2匹見つかったので、これは意外に大漁かと思ったらそうでもなく、次の猫に遭遇したのは30分後。国分寺崖線と呼ばれる崖沿いの道を歩いていると1匹の黒白が現れた。
とりあえず俺に用はないらしい。カメラを向けたら警戒して逃げてしまった。
トイレを探して小さな公園に立ち寄ると草むらで茶トラ白が寝ていた。直前まで気がつかなくて、突然視界に入ってきたのでのけぞってしまった。
みんな寝ているかと思ったらそうでもないね。薄曇りで気温が低かったのが良かったかな。
今日のコースの南多摩~府中本町は直線距離こそ2.2kmと短いが、間に某巨大競馬場およびその関連施設があるため、ものすごく迂回しなければならない。夜勤明けには少しキツい距離(7.5km)になってしまって、「もう帰るもう帰る」と呪文のようにつぶやきながら歩いていると、袋小路で2匹の茶トラを発見。ここは先月17日(掲載は27日)にも来た場所で、左の茶トラはその時にも会った子だ。ちなみに今日ここにたどり着いたのはまったくの偶然で、前回来たことはすっかり忘れていた。
もう1匹の茶トラは臆病で、門扉の向こうに引っ込んでしまって出て来ない。
2匹の茶トラの次もまた茶トラ。この辺りは猫の巣窟らしく、ほかにも何匹か見かけたけど、すべて問答無用で逃げられた。
散歩開始から2時間。府中本町駅に近づいて、帰る前に何か食べなきゃ死ぬと思ってレストランを物色していると、道端にダメ押しの1匹。
ごろごろすりすりはないけど、近くに佇んで安心するタイプらしい。人通りの多い場所だから人慣れしているんだろうな。
今まで府中を散歩することはあまりなかったが、9月17日の散歩や今日の散歩でかなり猫の多い地域だということが分かった。今後も時々行くことになるだろう。