仕事の行き帰りに散歩して写真を撮り、帰宅後にそれを現像して文章を書くとなると、その他のことをする時間がなかなか取れない。音楽をやっているくせに音楽を聴くことをあまり好まないのは元々だが、映画などの長い映像はそれに輪をかけて見なくなった。映写時間の分だけ拘束されるからだ。それに見合った内容なら鑑賞に専念しないでもないが、新作は往々にして期待を裏切られるので、畢竟、見るとしても旧作ばかりということになる。先日などはそれで15年ぶりぐらいにダンサー・イン・ザ・ダークを見て、しばらく立ち直れなくなった。ブログの方も早く次期猫サーバに移行したいところだが、そんなこんなでなかなか開発が進まない。明日はお休みなので少し気合いを入れてやるつもりだ。
夜勤明けの散歩は京王多摩川から調布までの4.6km。ここのところ何度行っても会えない例の2匹を訪ねる散歩だが、結果から書くと今日もダメだった。里子に出されるなどして、もうあの路地にはいないのかも知れない。
1匹目の猫はこちらに背中を見せてお昼寝していた。毛色が黒いので、超絶難問並みに分かりにくいかも。
と言っても、先々月にも同じ場所で見かけているので、覚えている人は容易く見つけられたはず。
塀の上から猫の鳴く声が聞こえてきて、よくよく見ると、キジトラと思しき猫が木の枝に紛れて座っていた。
カメラを向けると、駆け下りてきてごろーん。この子はとても人懐っこい子。
風邪を引いたらしく毛並みが荒れているが、症状が出る前はこんな感じの子だった。毛色はとても悩ましくて、その時の見え方によってキジトラに分類していることもあれば、二毛に分類していることもある。よく見ると鼻筋にキジ色と茶色(O遺伝子由来のレッド)の分かれ目があり、M字ラインや前足の指にレッドらしき色班があるので、正解は二毛だと思う。
人懐っこすぎて止まってくれない二毛とうだうだやっていると、背後からまた猫の鳴き声が。
初めて見かけたのは2017年の夏。尻尾の下の立派なものが未だに脳裏から離れない。
地面に落ち着いたので尻尾の下に注目してみる。立派なものは除去されちゃったみたいね……。
この家の人が面倒を見てくれているので、食べるには困っていないようだが、一時は会うたびに耳朶がぼろぼろになっていき、気を揉んでいた時期があった。この付近は猫が多く、縄張り争いなどのストレスがあるのだろう。
散歩を終えたのは13時前。調布から分倍河原までは特急で8分なので、自宅近くで武蔵を見かけるまで30分もかからなかった。
落ち着きのない武蔵をきっちり撮るのは至難の業で、今日も右耳だけイカになってしまった。同じ家のクロエさんとは血縁ではないらしいが、挙動がそっくりなので姉弟にしか見えないんだよなあ。