本当は今日から二連休だったところ、同僚に急用ができたというので夜勤を代わることにした。代わりに11月1日をお休みにしてもらったんだが、あいにく明日あたりからしばらく天気が崩れるらしい。そろそろ紅葉と猫を愛でに奥多摩へ行こうと思っていたのに、何日かお預けを食わされることになった。楽しみが先に延びるのはイヤではないけど、あんまり先だとお金がなくなっちゃうんだよなあ。
最近少し(というか、かなり)疲れが溜まってきているので、出勤前の猫関係業務をどうするか迷ったが、明日から天気が崩れるならその時に休もうと思って、今日のところは出かけることにした。体を休めることも必要だし、そろそろ冬ごもりの仕度をしなければならない。我が家の2匹も俺の両脇で丸くなるようになった。
散歩の行き先は街外れの某巨大団地。道中、再開発ファミリーの縄張りなど、猫がいると思われる場所を色々回ってみたが、昼下がりという時間帯が良くないのか、ただの1匹も見つからない。30分ほどかけて団地まで来て、ようやく草むらの黒白に出会った。
市境を越えて隣の団地に行ってみると、アパートの隙間に2匹の猫がいた。日陰の方は暗くて分かりづらいけど、鼻筋の模様に見覚えがある。
めちゃ久しぶりのサビ猫だった。前回会ったのは去年の7月、その前は5月、初めて会ったのは一昨年の3月と大河ドラマ的な再会だ。なお、一緒に寛いでいたキジ白は飛んで逃げた。
不審な挙動で団地内をさらに行くと、駐車場で伸びているのがいた。
こいつは2市を股にかけて活動するキジ白。よほどケンカっ早いのか、以前はいつ会っても傷だらけだったが、目元以外は回復したようだ。
キジ白と別れたあと、20分ほどかけてその辺を一回りしてみたものの街なかに猫の姿はなく、再びさっきのサビのところに戻ってきた。
サビの向こうには背中を向けて寝ているのがいた。さっき逃げたキジ白とは違うようだね。
ありゃ、傷だらけ君じゃないの。ホントに君は縄張りが広いなあ。
今日の最高気温は約21℃と日なたでまったりするには少し暑かったのかも知れない。いつもの4分の1ぐらいしか猫のいない団地からバス停へ向かっていると、空き地に1匹いるのを見つけた。
実はこれ、俺の方に来ているのではなく、一緒に現れた団地のおじさんのところへ向かっていたりする。とても利口な子で、「待て」とか「よし」とか指示されると、ちゃんとその通りにしていた。
……で、最後の指示が「お座り」。カメラを向けたら嫌がるかと思っていたけど、撮り終えるまでちゃんと待っているのだから大したものだ。