昨夜の夜勤中はあまり体調が良くなかったが、帰るころには回復した。とはいえ3連続夜勤の中日ということで、あまり疲れを残したくなかったので、福生の歓楽街をちょっとだけ歩いてから帰ることにして、9時半すぎに職場を出た。
乗り継ぎはそう悪くなかったが、福生に着いたのは1時間半後。昨日に続いて北風がかなり強く、歓楽街に住む踊り子さんほか数匹の猫たちはみんな不在。お昼近いこともあって、探すには不利だなーと思いながらも、路地を丹念に見回していると、階段の踊り場で横になっているのを見つけた。
ねえ、踊り子さんたち知らない? 駐車場に行ってみたけどいないんだよ。
「姐さんたちなら、どこかの飲み屋さんで寝ていると思うよ。あの人たち夜型だからね」
そっかー、そんじゃ仕方ないかー。……というわけで、しつこく歓楽街をうろうろしていると、区画を一周したところでクリーム猫が出てきた。
さらにもう一周して同じ建物の前に戻ると、地面に降りてこちらを眺めていた。
ちなみに、この子は毛色がとても薄いので、飼い主のおばさんは、汚れた白猫だと思っているらしい。そのうち誤解を解きに来るから、よろしく言っといてよ。
歓楽街を3周したあと、福キジ1号の公園に行ってみたが、強風のせいか姿が見えない。時間をおいたら現れるかも知れないと思って、その辺をぶらぶらしていると、駐車場に2匹の猫がいた。
茶トラは「くるるっ、くるるっ」というような、もどかしそうな声を発している。たぶんこれは求愛の声。
ということで、こちらはたぶんメス。カメラを向けている時は涼しい顔をしていたが、このあと茶トラと一緒に車の陰に走り去った。茶トラの想いは届いたのであろうか。
バルコニーからこちらを眺めているのは青1号。いつもなら呼べば下りてくるが、今日はまったく動く気配なし。
高いところは風が強いと思うんだけど、日当たりもいいから、どちらを選ぶか難しいところだな。
近寄ったら腰を浮かしたので、胸に飛び込んでくるかと思って身構えていたら、逃げた。
電車に1駅乗って地元に戻ってきた。再開発ファミリーの縄張りで本格的に道路工事が始まり、たまたま今日は休工日なので様子を見に行こうと思って向かっていると、階段の上からこちらを注視しているのがいた。
カメラを向けたらびっくり顔。今日は冷たい北風に吹かれても、敢えて高いところで日に当たる猫が多いようだな。
再開発邸にたどり着いたのは12時半。風が強いからか、お昼寝しているのか、それとも遊び場が工事現場になったからなのか、着いた時は1匹の猫も見当たらず、しばらく待っていたら建物から黒いのが出てきた。
でも風が強い日の猫は落ち着かない。ちょこまか動き回るので、近接撮影はこれが精一杯。
やっぱり今日は高いところなんだな。うちの2匹も日なたぼっこが好きだから、帰ったらバルコニー開けてやるかー。
……そう思って歩き始めたら、向かいのマンションの庭にシャム混1号がいた。
再開発邸で行われている道路工事は、シャム混1号の家の前まで続いている。縄張りを失ったからなのか、滅多に現れない場所で、念入りに匂いをつけて回っていた。新たな土地を開拓しているのかな。
ここまで来たなら、うちにも寄って行きなよーと声をかけたら、慌てて逃げて行った。残念。