自分の父親の状況を第三者に説明する必要が生じたんだが、へりくだった呼び方が分からない。調べたら愚父でいいそうだが、今はこうした言葉を見たり聞いたりすることがなくなった。言葉というのは通じなければ意味がないから、そういう表現を知っているか疑わしい相手に使うのは危険だし、それが権利意識の高い人だったりしたらなお面倒臭い。ちなみに愚妻とか愚息とか色々あるが、これは妻や息子が愚かなのではなく、自分を卑下しているのであって、要するに「愚かな私の大切な妻や息子」というのが正しい解釈。語源となった中国の気の強い奥さんたちが、愚かな妻などという失礼な言い方を何千年も許すわけがない。
……まあそんなことはどうでもいいんだが、今日は午前中いっぱい雨が降っていたことや、体調を崩した父の許を訪ねたりしたため、猫関係業務はお休みした。以下に紹介するのは一昨日の出勤前に会った猫たち。
散歩開始は立川市内のとある猫拠点から。しばらく来ないうちに新築や改築が進んだせいか、見かけたのは馴染みの飛び三毛1匹。毛並みがふさふさして元気そうだ。
この日も平常運転。今年の秋は暖かいせいか、例年よりさらにゆっくりな感じ。
この日は七三ファミリーの駐車場に寄ってみた。猫がいるなんて珍しいな。
お昼寝していたのは七三の母だった。家族が一斉に姿を消して2年半が経ち、ここへ来ることもほとんどなくなった。こんなに穏やかな母の顔を見るのは何年ぶりだろう。
母の次はチョビ1号。寝ていたので諦めるつもりだったが、試しに呼んだらこっち向いた。
子供の時は、呼んだら駆けてきたものだが、今はまるで反応なし。
この日は古くからのメンバーが続く。次に見かけたのは三毛子の子。
5mも離れているのにこの表情。この直後、回転襲歩で逃亡した。
一応追いついたけれども、拒否感が半端ない。尻尾を巻いて退散した(俺が)。
クリームの方は、静々と近寄ってきて、じっとこちらを見つめる子。お腹を空かせているようには見えないねえ。
何度か離れてみたけど、やっぱりすぐに近寄ってきて、にゃあと言うでもなく無言で座っている。思わず持って帰りたくなってしまった。
怒りんぼさんの路地には久しぶりのイケメン黒白がいた。顎を引いて保温モードになっているね。
こいつの被毛は短毛と呼ぶには長く、長毛と呼ぶには短い。時々こういう中途半端な長さの猫を見かけるので、被毛の長さを司るL遺伝子は不完全優性なのだと思う。このことに触れた文献が見つからないので、憶測なんだけれども。
怒りんぼ路地にもう1匹。カッコいい首輪をつけた若い三毛。たぶん初めて見る子だと思う。
塀の奥に座ったままこちらを見つめていた。この日は三毛に始まり三毛に終わる日だった。