昨日の夜勤明けの見舞いと猫散歩はかなり体に負担だったようで、家に帰ってすぐに布団に入ったにもかかわらず、目が覚めたら深夜2時になっていた。できる限り、その日の猫はその日のうちに載せるようにしているが、最近は忙しくてそれが守れなくなってきている。自分の体調管理のためにも、各所と交渉して生活環境の改善を図っているが、効果が現れるのはもう少し先になると思う。
今日紹介するのは一昨日の夜勤前に会った猫たち。歩いたコースは分倍河原から府中本町までで、この区間は線路が大きく屈曲しているため、直線距離は800mほどと短いが、それだとあっという間に終わってしまうので、色々遠回りして約4kmの散歩となった。
曇りがちで白んだ空の下、まずは軽くジャブ程度に1匹発見。分かるかな。
湿っぽい目でこちらを見つめる黒白。チョビ髭がおっさんくさいけど、オスとは限らない。
アングルを決めかねてうろうろしていたら、しびれを切らして出てきてくれた。済まないねえ。
同じ路地で3匹目。実はここにはたくさんの猫がいるんだが、どれも臆病なので、撮影に成功することはあまりない。
日が傾いてやや赤味の増した廃線跡の遊歩道。かつて高度経済成長で建設需要が旺盛だったころ、多摩川から大量の川砂利を搬出するため敷かれた線路や、第二次大戦の終戦まで立川を中心に存在した陸軍基地や工廠(軍需工場)に敷かれた線路など、東京都下にはこうした廃線跡がたくさんある。現在はその多くが猫のねぐらになっている。
とはいえこの日は日曜日。人通りが多かったせいか、沿道で見かけたのはこの1匹だけだった。
目を細めていると、睨まれているように見えるけど、実はリラックスの証だったりもする。
市街地はいつもより人出が多かった。日曜日のこの時間だと、すっからかん(とは限らないが)になった人々が淋しげに競馬場から出てくるが、それとは違う明るい雰囲気だった。不思議に思ったまま大きな神社に差しかかって、この日が三の酉だったことを知った。境内は熊手や招き猫を求める人たちでごった返していて、いつもなら参道の脇にいるはずの猫も隠れてしまって出てこない。これじゃ猫探しは店じまいかなーなどと一人ごちながら、諦め切れずにその辺をぶらぶらしていると、塀の上に茶色いのを見つけた。
以前にも何度か見かけたことのある茶トラ。ここは行き止まりの路地だから、人が入ってくることはない。
招き猫を抱えて帰る人は多いが、実物に気づく人は少ない。足を止めて見つめられるようなこともないせいか、キジトラは不思議そうな顔をしていた。