明日はやはり水上へは行かず、家の中で引きこもって過ごすことにした。せっかく行くならもう少し雪のある時じゃないと後悔しそうだし、家事を片付けたり家の猫といちゃつく時間も欲しい。積雪という点からすれば別に水上に決め打ちしなくても、もう少し足を延ばして国境の長いトンネルを抜ければ、夜の底が白くなるくらいの雪が積もっているはずだが、氷点下の冷え込みの中、実績のない土地を彷徨う気力はそろそろなくなってきた。
今日のところは仕事帰りに見かけた可愛らしい面々を。9時半すぎに夜勤を終え、バスの時間までうろつくつもりで近所の団地へ向かっていると、猫が南向きに座っていた。
この子は天気がいいと出てくるみたい。11月下旬にも道路向かいで転がっていた。
団地の広場ではすでに猫が待機している。呼びもしないのに出てくるなんて珍しいと思っていると……、
この辺りではいちばん古い馴染だけど懐いてはいない。指を差し出したら植え込みに隠れてしまった。
それと入れ替わりで出てきたのが妹ちゃん。あの子とは折り合いが悪いのかしら。
松の内は過ぎちゃったけど、明けましておめでとうございます。今年もよろしくね。
回転中のところ申し訳ないけど、バスの時間だからもう行かなきゃ。次来たらまたやってね。
黒白ボスにも会いたかったけど不在みたい。よろしく伝えておいてくださいな。
舌を鳴らしながら遊歩道を歩いていると、茂みに隠れていた茶トラ白が飛び出してきた。
ここではいちばん出現率が高く、近くへ寄れる子。でも触らせてはもらえない。
茶トラ白が隠れてしまい、諦めて先へ行こうとすると、前方を猫が横切った。
2年近く会っていなかったし、何よりこの子は美人なので、どこかへ貰われて行ったのかと思ってた。初めて見かけたのは2021年8月で、さっきの茶トラ白とは兄妹(父親は異なる可能性がある)。短い散歩だったけど会えて良かった。