長いこと通っていた新秋津の床屋が潰れ、数ヶ月に渡るボヘミアン状態を経て、東所沢で見つけた店に1年ほど通っていたが、またもや彷徨うことになりそうだ。その店は親子でやっていて、息子の方はいい感じに切ってくれるんだが、80過ぎと思しき親父の手さばきがとにかく雑で、まったくリラックスできない。いつも息子に当たれーと念じながら通っていたが、当たったのは最初の1回だけで、あとは何度行っても親父ばかりなので、前回で見限ることにしたのだった。
次の候補も東所沢で目星をつけてあったので、今日は朝から出かけて、ついでに新秋津から歩いて猫関係業務も済ませた。結果から書くと、猫の方は風が強すぎて不調。床屋の方は予約制とかで門前払いを食ってしまった。いつなら空いているかと聞いたら10日以降だと言うので、体よく追い返されているものと判断して、二度と行かないことにした。散髪を10日も待てるかっつーのバカじゃねえの。
取り乱してしまってごめんなさい。不調な猫の1匹目は荒れた茶畑で寝ていた三毛から。
「……と思ったら、あなた、いつかの雑食動物じゃないの」
落ち葉の上に戻ってしまった三毛。いつの間にか茶トラも鎮座していた。
ふかふかの冬毛を纏っていても、今日の北風は少し辛い。2匹とも目を閉じてじっとしている。
天気は上々だが風が強すぎて、いつもなら盛況なはずの猫農家も閑散としていた。
期待していた長期休暇がポシャって、明日から新しい部署に出勤することになった。ただし明後日は健康診断でお休みするので、ついでに新宿あたりの猫たちに会いに行こうと思っている。