雨が上がったら


立川市の猫

 夜勤が明けて外へ出ると霧状に雨が舞っていて、バスを待つ間にも何度か眼鏡を拭かなければならなかった。以前も書いたが、俺やカメラ本体が濡れるのは良くても、レンズに水滴がついてしまうと、広角側で撮影した時にはっきり写り込んでしまうので、こういう降り方は具合が悪い。大人しく散歩もブログもお休みしにしようかなと思いつつ、とりあえず多摩センターから立川北行きのモノレールに乗った。
 多摩モノレールの最高速度は65km/hと遅く、車窓につく水滴がどのぐらいの雨量を現しているのか分かりにくい。まっすぐ家に帰るなら、終点の立川北で降りてバスに乗るつもりだったが、迷った末、一つ手前の柴崎体育館で降りて、家まで歩くことにした。バス通りから離れないようにすれば、雨が激しくなっても、それほど濡れずに済むはずだった。
 歩き出して間もなく、とある定点の猫民家で今日の1匹目を発見。
立川市の猫

 早くもバレている。毛色はキジトラ白に分類したが、この家の猫たちは霜降りが多く、もしかしたらこの子もそうかも知れない。
立川市の猫

 ケモノチックな細い目! この品定めするかのような目つきがたまらないんだよねー。
立川市の猫

 ……とはいえ、ほかには特に動きもないので次行ってみようか。
立川市の猫

 次の猫も高いところ。ややもすれば降り出しそうな天気なのに、みんな隙を見つけては上に登るのね。
立川市の猫

立川市の猫

 雨どいというか、水路というか、ちょうどいい具合の場所だな。
立川市の猫

 ちょっと写真を撮りに来ただけだから、引き続き寛いでくださいな。
立川市の猫

 とある猫拠点。向こうから黒白がやって来た。
立川市の猫

 とことこ。
立川市の猫

「あっ、手ぶら野郎がまた来てる」
立川市の猫

 そそくさそそくさ。
立川市の猫

「お前たちはいったい何をしておるのだ」
立川市の猫

 黒白には逃げられたが、お庭では茶トラと三毛が寛いでいた。
立川市の猫

立川市の猫

 一応顔馴染みのつもりなんだが、突然現れた手ぶらサラリーマンを誰何するような顔つき。この子たちにはきっと真夏もお世話になると思う。
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