一度きりのつもりだった台湾猫旅もついに4回目。今までは2泊3日で頑張っていたが、今回は日程を4泊5日に延ばし、台北から台西、台南、台東と、東西南北を完訪した上、さらに台湾最南端の地である鵝鑾鼻を目指すことにした。ちなみにこれを書いている1月6日現在、天気予報が非常に芳しくなく、どうあっても初日と2日目は雨に当たるほかなさそうな雰囲気だ。
今日から帰国するまでの5日間は、載せられずにいた猫たちを予約投稿で紹介していく。第一弾となる今日は、昨年12月9日~10日かけて撮影しておきながら、その後ずっと載せられずにいた名古屋猫旅の猫たち。初回のみ帰ってきた日に紹介したが、これから3日間にわたって残りを載せることにする(前回はこちら)。
名鉄鳴海駅を出発し、とある公園で恋の駆け引き中の3匹に遭遇したあと、起伏の多い細い路地へ足を踏み入れた。ここは東海道五十三次の宿場町で、未だ区画整理の及ばない迷路のような道が多い。猫の気配も増していて、やがて屋根瓦の上に佇むポイント猫を発見した。
ほらいた。見つけた時は親子数匹だったが、目が合った瞬間に逃散霧消して、クラシックタビーのこの子だけが残った。
高台から下り坂に差しかかると、とある民家の敷地から視線を感じた。
まだ若そうな黒。お行儀良くちょこんとして、こちらの出方を窺っている。
「どちらかというと良い気配を感じたのだけれど、勘違いかしら」
そっくりな2匹だけど左が二毛で右がキジトラ。まあ兄妹だろうな。
妹を横から見た図。背中や足先にレッドが入っているのが分かる。
たくさん写真を撮らせてもらったので、東京から持参した高級カリカリを振舞って、その場を辞去した。もっとも黒は待ちくたびれて、興味を失ったようだけれども。
額に茶色い紋章の入ったキジ三毛。警戒心と好奇心がない交ぜになっているところ。
好奇心が7割くらいを占めたところ。ここまで持ってくるのに3分くらいかかったが、この直後、小石を踏む音に驚いて逃亡……。
カメラを向けたら立ち上がって毛色を見せてくれた。クラシックタビーなので、このブログで言うところのキジ渦白。お休みのところ悪かったね。
宿場町に猫は多いが、そこに留まっていては、いつまで経ってもゴール地点の鳴子北駅にたどり着けない。桶狭間を背にして鳴海城の付城を一つ越え、ありふれた宅地に入るとそこにも猫。名古屋は猫の多い街なのだなあ。