猫淑女は取りこぼしなく


日野市の猫

 先日知り合った生け花の先生は、高齢ということもあって、食材の調達を生協の宅配に頼っているそうだが、米だけは北海道せたな町産がお気に入りで、わざわざ地元の農家から送ってもらっているそうだ。せたな町(旧瀬棚町)というのは函館から北北西に100kmほど離れた小さな漁師町で、海路で奥尻島へ渡る玄関口としても知られている。険しい岩場が続く沿岸は海産物の宝庫で、俺も中学生ぐらいまでは家族でキャンプに出かけ、新鮮なウニやアワビに舌鼓を打ったものだった。しかし高校進学後は彼女とのデートに夢中で家庭を顧みなくなり、1987年には鉄道も廃止されたため、足を踏み入れることはなくなった。瀬棚に対する当時の俺のイメージは「遠い昔、ニシン漁で賑わった斜陽の町」。それから30年余の時を経て、ブランド米の産地になっていたとは知らなかった。
 なぜそんなことを書いたのかというと、今回の大雨被害を見るにつけ、我が国の気候はここ数十年で明らかに変わったと感じたからだ。かつて北海道米は食味が悪くて厄介者扱いだったが、現在のように美味しい米として認知されるようになったのは、水稲の生育に適した気候に変化したことが大きい。こうしたことはほかの農産物はもちろん、動物の世界にも起きており、人間の生活もその変化から免れることはできない。そう遠くない将来、我々は生活様式を大きく見直す局面に立つと思う。
 それはさておき今日の猫。昨日書いたように俺の夏休みはもう始まっていて(6日と9日~12日の飛び石)、今日はその間隙を縫う出勤日なので非常にテンションが低い。しかも昨夜のジンギスカンで飲んだビールのせいで頭が痛く、猫どころか仕事まで休みたいくらいだった。歩いたコースは日野駅から甲州街道駅まで。
日野市の猫

日野市の猫

 1匹目は寝坊助三羽烏のキジ白。こいつは3匹の中でいちばんしゃんとしている子。
日野市の猫

 しゃんとしていない猫はこちら。白い背中を見せている方は寝入ってしまって動かない。
日野市の猫

 先日見かけた美人さんが今朝もいた。
日野市の猫

 大きな目にオリエンタル風の小顔。惚れ惚れするねー。
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「ちょっと待ったらんかーい」
日野市の猫

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「ここに美人がもう1匹いるのをお忘れじゃありませんかー」
日野市の猫

 世論を敵に回すと今後の猫活動に支障をきたすため、ここは丁寧に撮り回っておこう……。
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「良い心がけです」
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 最後の猫は屋根の下に佇む茶トラ。
日野市の猫

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 この辺りで茶トラを見かけたことはほとんどなく、もしかしてと思って調べたら2月にも会った子だった。この家が拠点なのかな。
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