季節が移ろうとともに少しずつ日の出時刻が遅くなってきて、天気の良い朝に散歩していると、影が長く感じられるようになってきた。特に雨上がりなどで空気が澄んでいる時は、コントラストが高くて、きれいに写真を撮れる角度がかなり限られる。芸術写真を撮っているわけではないので、猫の毛色さえ分かればそれでいいと思う反面、生き物というのは時に得も言われぬ美しい佇まいを見せることがあり、そういう場面に遭遇した時は、その子の振る舞いを美しいまま記録したいと思ったりもする。そういう機会は不意に訪れるので、どんな気象条件であっても、カメラは常に持ち歩くようにしている(腕が伴わないのは内緒)。
今日紹介するのは27日朝の散歩で出会った猫たち。この日は東中野バス停から多摩センター駅まで歩いて8匹の猫に出会った。抜けるような青空でハイコントラストな朝となり、特に後半の木立で撮った写真は露出が難しかった。
バス停へ向かっている時に見かけた顔馴染の三毛。こんな時間(6:31)から日陰にいるんじゃ、この先も思いやられるなあ。
10分ほどバスに揺られ、高台の猫俯瞰ポイントにたどり着いたのは7時ちょうど。遥か彼方に猫発見。
そばに行ったら日に当たって気持ち良さそうにしていた。気のせいだったかな。
色々やってみたけど、眩しくて目が開かない。逃げずに相手してくれただけでもありがたいけどね。
時々猫が乗っかっているスチール物置だが、見かけるのはいつも同じ顔。前回カメラに収まったのは去年7月だった。
体を起こしてモデルになってくれた。いつも相手してもらって悪いね。
多摩センターへ向かう峠の手前の団地にて。常駐の猫たちが朝ご飯を待っていた。
「待ち人はお前じゃない」というような顔つき。以前はポイント三毛の方がフレンドリーだったと思うんだが、いつも手ぶらなので嫌われちゃったかな。
近寄ると茂みに引っ込んでしまい、離れると出てくる。難しい性格だな。
黒白の住む橋の下から200mほど進んだところには六花咪の拠点がある。この日は階段の踊り場に佇んでいた。
にゃあにゃあすりすり遊んで、少し飽きてきたところでもう1枚。
二人でいいことしてると思ったのか、離れた場所でつぶやくように鳴いていた。意外に淋しんぼうさんの黒白。