台風10号に派生する雲が関東にもかかっていて、昨夜から強い雨が断続的に降り続いている。今日は散歩できないだろうと思っていたが、雨雲レーダーに映る雨雲の密度が予想より低く、場所を選べば雨を避けて散歩できるかも知れないと思い、急遽予定を変更して正午前に出発することにした。サチコが猫デッキに出たのを見て、これなら外の猫にも会えるだろうと踏んでのことだった。
夏の雨上がりはあっという間に道路が乾く。正午前に家を出てみると、近所の黒煙ちゃんが路肩にもたれて休んでいた。
背後に人の気配を察知して転がり始めた。見もしないで分かるなんて、さすが猫。
一瞬止まったところですかさずワンショット。ほんの0.5秒ほどの出来ごと。
散歩地に選んだのは西八王子~八王子だったが、分倍河原から立川経由の中央線ではなく、京王高尾線のめじろ台経由でバスに乗ったため、スタート地点の西八王子駅にたどり着くまで1時間もかかった。しかもバスを降りると傘が役に立たないほどの土砂降りになっていた。このまま革靴で隣の駅まで歩くのは無謀とも思えたが、南の空は明るくなっており、自分の予想を信じることにして散歩開始。やがて10分も経つと雨は小降りになってきた。
巡回中に降られたらしい長毛茶トラ白。背中がだいぶ濡れている。
道行く人はまだ傘を差しているが、もうほとんどいらないレベル。茶トラ白も塀伝いに去っていった。
雨音が消えて明るくなると、様々な生き物が活動を始める。俺とか、猫とか。
こいつは割と古い顔見知りで、初めて会ったのは2014年3月に遡る。長毛は年齢が分かりにくい。
天気は薄日が差すまでに回復してきた。次の猫は駐車場で半身日光浴中。
いつもは近所の民家で寝てばかりの灰白(一例)。動いてるところを久しぶりに見た。
そして今日は指の匂いで挨拶することに成功! 子供のころはあんなに警戒されていたのに、おじさん感無量だよ……。
かりそめの日差しの向こうには黒い雲が迫っている。猫が地面で寛ぐのも今のうちだ。
近寄ったら起き上がってにゃーんと鳴いた。見た目はだいぶ痛々しいが、ここは親切な家なので、食住は足りているはず。
一度は逃げられて諦めたが、念のため隣の路地を覗いたら、いつの間にか高みへ上ってこちらを見下ろしていた。外猫の跳躍力はすごいな。うちのサチコなんか逆立ちしても敵わないな。