今日はもともと日勤だったところ、過労と称して休みを取った。「過」がつくかどうかは微妙だが、疲れているのは確かだから、あながち嘘ではない。疲れているのと時間がないのと暑いのとで、家事に手がつけられず、家の中がゴミだらけになりつつある。休んだからといってそれらを片付けるわけではなく、朝の猫散歩のほかは部屋でうだうだするだけだが、それでもそれなりに疲れは取れる。夜の寝苦しさがなければ、もっと違うんだけれども。
朝から晴れ渡ることが確実だったので、今朝はだいぶ早く起きて、6時には八王子駅に降り立った。もたもたしていると、あっという間に気温が上がって、散歩どころではなくなってしまう。8時には帰途につくことを目標に、まずは駅の周りをぶらぶらしてみた。
1匹目の猫は波板の上で発見。
こいつはこの家に住むキジトラ。いつもはもう少し湿っぽい目つきをしているが、早朝だからか割としゃんとしている。
お母さんと娘は車の下に隠れてしまって、茶白君だけアップ成功。なお、車の下からシャーと聞こえてきたので、早々に立ち去った。
生け垣を抜けて道を渡ろうとしているところ。俺がいるから出てこられないらしい。
高台では以上のほかにもたくさん見かけたが、日なたと日陰のコントラストが高すぎて、撮影を断念したのが何匹もいた。冬のコントラストは猫が日なたにいるから、日陰の処理なんかどうでもいいが、逆の場合は仕上げるのにとても苦労する。
とはいえ、この時まだ7時。辛うじて日なたで頑張っているのもいる。
しかし、呆気なく日陰に移動。もう28℃あるからね。お互い無理しちゃいかんよね。
ここの猫拠点を訪れるのは3月以来。この庇の上に猫が乗っかっている率は70%ぐらい。
だるそうな顔つきの茶トラを撮り終えて、振り向いたらもう1匹いた。
この季節には珍しく屋根の上。まだ日陰だからいられるけど、日なたになったらトタンが焼けちゃってとても無理。
予定より時間が押していて、このままでは8時までに散歩が終わらない気がしてきた。大人しく八王子駅に戻るか、それとも山を越えて片倉に出るか、あるいは西八王子まで行っちゃうか、2秒ほど考えた結果、距離は長くても猫影の濃い西八王子方面に向かうことにした。
実はこれはいちばん無理っぽい選択で、中央線に沿う道路は東西道路だから、朝夕はまともに日差しを浴びることになる。それでも今日は西向きだし、背中から浴びるならまあいいかと思いながら、さらに歩を進めていると、とある民家の暗がりに小さな生き物を発見した。
こらまた暑苦しい出で立ちだな。確かこいつは人懐っこいはずだけど(一例)、今日はこちらを見つめたまま微動だにしない。
こちらは4月以来の猫拠点。でかいのが2匹と小さいのが1匹、日陰で寛いでいるね。
日陰で根気よく待っていたら、色々出てきた。今まで会ったことがあるのはいるかなあ。黒は何度か見たことあるけど、黒だけに分からない……。
……しかしあまり長居していると、日光にやられて明日に疲れが残ってしまう。大人しく引き上げて、とぼとぼ駅を目指していると、お昼寝前と思しき茶トラを発見した。
夕方まで惰眠を貪るには、ちょっと心許ない場所。しばらくしたら、もっと居心地のいい場所を探して移動するのだろう。俺にとっていちばん居心地のいい場所は家なので、2時間ちょいの散歩はここで終わりにして帰途についた。