先月28日に健康診断を受けた際、諸般の事情により提出物の一部を用意できず、固形物なら後日郵送できるものの、液体は直接持参しなければならないということで、夜勤の仕事帰りに東中野まで行って提出してきた。東中野というのはいつも猫散歩で歩いている八王子の里山ではなく、新宿から黄色い電車で2駅の東中野だ。
職場からそちら方面へ行く場合、最も速いのは唐木田から小田急の急行に乗るスジだ。新百合ヶ丘で快速急行に乗り換えれば、35分ほどで新宿に着けるので、その辺で散歩して帰るのとさほど変わらない。ただし今日は新宿でJRに乗り換えるのではなく、歩いて東中野へ向かうことにした。副都心にほど近い猫路地は正午を過ぎるとランチタイムの勤め人でごった返すが、小田急電車が俊足だったため新宿到着が思いのほか早く、先にそちらを散歩しても、人混みに巻き込まれずに済みそうだったからだ。
新宿に着いたのは11:09だったが、さすがにこの巨大駅ですぐに猫に会えるわけではなく、最寄りの猫ポイントまでは徒歩10分ほどかかる。正午まで40分を残すばかりとなったころ、ようやく今日最初の猫に遭遇した。
今日は南風がやや強く吹いて、都心では19.1℃まで気温が上がった。猫たちも日なたに出ているのは少数で、次に見かけた三毛も日陰の道端に佇んでいた。
目尻の上がった美人さん。近所の人が名前を教えてくれたけど忘れちゃった。
毛色はクリーム+灰色+白で、いわゆる黒三毛が希釈遺伝子ddにより薄まったもの。パステル三毛と呼ぶ人もいるようだ。
少し離れた場所にはキジトラもいた。この子も名前聞いたけど忘れちゃった……。
西新宿の外れには古びたアパートが立ち並んでいて、猫たちの格好の遊び場になっている。このアパートで1965年築というから、俺的には思ったより新しいという印象。1950年ぐらいかと思ってた。
「和4.5畳+和3畳で台所はあるが風呂はない。月5万でどうだ」
「今なら春のネコまつりキャンペーン中につき、俺のような愛くるしい特典もついてくるぞ」
室外機の上にはキジトラもいた。確かに特典は豊富みたいね(しかも上の写真には2匹写ってるし)。
「どうしても僕が見つけられなかったら、さっきの写真にマウスカーソルを乗せてみてね」
ランチタイムスタートの正午ちょうどに猫路地を離れ、東中野へと向かう。とある会社の敷地で毛繕い中のキジ白発見。
舌を出したまま固まったキジ白。実は2015年10月にも一度会っている子。
行き交う車や自転車には動じないのに、痩せっぽちのニンゲン一人をなぜ怖がるのか……。