今日は夜勤ではあったが午前中から単相3線化の電気工事が入り、お昼まで俺が立ち会って妻が後を引き継いだ。電設業者の作業範囲は軒下の引き込み口~電力量計~分電盤の電線張り替えと分電盤交換で、今回はそれに加え、2部屋のエアコン専用回路設置をお願いした。電設業者の作業が終わったら、2~3週間後に東京電力が来て、電柱~軒下の電線張り替えと電力量計の交換を行う。東京電力が来るまで時間がかかるのは、我が家は東京ガスで電気を契約していることと、NTTの電柱を使って電線を引き込んでいることで、一般的な家屋よりも申請経路が多いからだ。
ともあれそんなことはどうでも良くて、気の毒なのは猫たちだ。頑丈に造ってあるとはいえ、古い家なので、住んでみるとどうしても細かな不具合が目につく。俺は口先と手先の器用さだけで生きてきた人間なので、自分で直せるところは直しているが、分電盤の外側まではさすがに分からない。業者を呼ぶとなれば、そのたびに脱走防止と称して空き部屋に閉じ込められるし、作業の物音に怯えなければならない。こちらとしても、早く落ち着いた環境で過ごさせてやりたいが、電設業者の工事は続きがもう1回あり、そのあと東京電力がたぶん2回来る。電気関係は室内にも補修したい箇所がだいぶあるが、これ以上猫に我慢を強いるのは申し訳ないので、第二種電気工事士の資格を取って自分で工事しようと思っている。
……そんなわけで、妻と電設業者と2匹の猫を残して家を出たのは正午過ぎ。予定より少し遅くなって、駅へ向けて自転車を飛ばしていたが、視界の隅に小さなふわふわした物体を認めて急ブレーキをかけた。
実はここ、カーシェアリングで頻繁に利用している駐車場なんだが、猫を見たのは初めてだった。毛並みが少し荒れていて模様が分かりにくいが、今日のところはキジトラに分類しておく。もしかしたらティッピングが生じた「ゴールデンスモーク」かも知れない。
今日のスタート地点は福生市の外れのとある酒蔵。夜勤前にわざわざそんな遠くへ行ったのは、酒蔵に住むトメに会いたかったからだが、あいにく不在。最初に見かけたのは某巨大団地の白だった。
ゴージャスな白。もう少し接近したかったが、臆病すぎて歯が立たなかった。
団地を通り抜け、拝島駅を目指しさらに行くと、行く手の擁壁に2匹の猫がいるのが見えてきた。
こちらのセミロングは知った顔。4年前の秋の激しい雨の日、母親と思しき猫と一緒にずぶ濡れで歩いていた(こちら)。あの時はまだあどけなかったなあ。
植え込みの茶トラ白も写真に写りたいみたい。たぶんこいつも会ったことあるはず。
引いてみれば立派な桜の木。河津桜かと思ったけど、枝が垂れているので紅しだれかな。
続いて見かけたのは高みの子猫。場所的に家の中から出てきたんだろうな。
煙草を吸おうとしてライターをつけたら最大火力だったみたいな毛色。ちなみにここは旧々々々居にほど近く、10年前にも子猫を見かけた場所でもある。あの子はどこかで元気にしているかなあ。
……再開発、シャム混、キジ白3号4号すべて不在でがっくりして、最後は車の上のキジ白で締めとなった。
去年夏の子猫がずいぶん大きくなったなあ。弟のぱっつん頭にもよろしく言っておいて。