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2020-01-06
猫と台湾鉄路(10)

 年が明けてから猫探しに出かけたのは元旦と2日だけのように見えるが、実は3日にも奥多摩へ行って猫集落にチャレンジしてきた。ブログにその記事が載っていないのは、途中で断念して撤収したからだ。等高線の幅からして行けるだろうと思った山越えのルートは予想以上に谷が深く急峻で、それなりの装備と充分な時間がないと踏破は困難と判断した。奥多摩というのは東京都にあるせいか、穏やかな行楽地程度に思っている人が多いが、実際はものすごく険しくて、登山道や遊歩道から一歩外れると、命に関わる危険な世界が展開している。
 通行止めになっている猫集落街道のゲートの守衛によれば、復旧には少なくとも1年かかるらしいが、人間の1年は猫の4年に相当するから、悠長に待ってなどいられない。とはいえ先日のルートは周辺施設の正月休みを狙ったこともあり、平日に行ったらたぶん止められるので、別ルートを一から練り直さなければならなくなった。
 で、猫集落を諦めたあと、余った時間で氷川の街なかを歩いてみたわけだが、そこで撮った猫の写真がことごとくブレた。快晴の日なたでも盛大にブレるので、シャッタースピードが設定通りに出ていないのかも知れない。加えてK-5のレンズマウントの接触が悪いせいか、頻繁にレンズを認識しなくなる。猫にカメラを向けるたびに、こうした不具合が繰り返し起きるので、すっかりやる気をなくしてしまい、早々に切り上げて帰ってきたのだった。
 それ以来家に引きこもってばかりいたが、KPの修理が終わるまでは散歩する気にならないので、今日も台湾猫旅の続きを載せる。昨日に続いて宜蘭県冬山郷で見かけた猫たちから。
冬山郷の猫

冬山郷の猫

 鄙びた住宅街は集落の外れにあって、さらに進むと畑や雑木林が見えてくる。天気が良ければ犬や猫が駆け回るのだろうが、雨上がり直後のためか、野良犬は見かけないし、猫は屋根の下で密やかにしている。
冬山郷の猫

冬山郷の猫

 赤茶けた毛色のキジトラ。台湾では褐色+黒の普通のキジトラ(一例)よりむしろこちらの方が多い。模様の濃い部分が黒でないのは、B遺伝子座が劣性のbbbblblblなどでチョコレートやシナモンに変異している可能性があるが、だとしたらソリッドカラー(無地)のチョコレート猫やシナモン猫も同じくらい存在するはずだ。しかし台湾でそれらの猫を見たことはなく、黒系の猫は黒ばかりで灰色すら滅多にいない。この毛色はいったいどんな遺伝子のいたずらなんだろう。
冬山郷の猫

 メインストリートに面した重厚な建物は冬山郷公所(村役場)の旧庁舎。日本統治時代の1920年に冬山庄役所として建設され、終戦後も2014年まで庁舎として使われていた。コンビニとなった建物の隅っこでは黒猫がお食事中。
冬山郷の猫

冬山郷の猫

 「そんな豪華なものじゃないんだよ」
冬山郷の猫

 「君も何か置いていってくれよ」
冬山郷の猫

 時刻は10時を過ぎた。次に乗る列車ははっきり決めていなかったが、遅くとも11:15発の莒光号に乗らないと、あとが詰まってくる可能性がある。調べたところ、その前に10:39発の区間車が来ることが分かったので、それに乗ってさらに北上することにした。
 というわけで冬山の残り時間は30分。とある駐車場で黒発見。
冬山郷の猫

冬山郷の猫

 意志の強そうな顔立ち。まだ若い黒。
冬山郷の猫

 茶白の猫が塀の穴からこちらを窺っていた。
冬山郷の猫

 ああっ、待って、行かないでー。
冬山郷の猫

 逃げ切る前に何とか止まってもらった。うちのマコちゃんと同じレッドクラシックタビー白。
冬山郷の猫

 湿った地面を嗅ぎ回る小柄な猫に行き会った。
冬山郷の猫

 野良然とした茶トラ。小柄なのは食べ物に苦労しているからだろうか。
冬山郷の猫

冬山郷の猫

冬山郷の猫

 あちこちついて回って、10分ほどでようやく止まってくれた。琥珀色のきれいな目。
冬山郷の猫

 同じ路地にもう1匹。さっきと似たような風情の猫が道端でちんまりしていた。
冬山郷の猫

 年恰好が似ているので、さっきのと兄弟かも知れない。
冬山郷の猫

 冬山散歩はこれでおしまい。このあと10:39発の樹林行き区間車に乗り、Googleマップと睨めっこして次の散歩地を物色したのだった。
 帰国の途につく前に瑞芳に寄って、茶渦ファミリーや知り合いのキジトラに会わなければならず、それから逆算すると寄り道できるのはあと1箇所。途中には羅東や宜蘭という大きな街もあるが、広い範囲を歩き回る時間はない。色々考えた結果、清朝時代に発見され、日本統治時代に発展したという温泉街・礁溪に立ち寄ることにした。冬山からは6駅26分、滞在時間はわずか40分。次回以降、台湾猫旅はいよいよ終盤に入る。
冬山郷の猫

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