春らしくなるにつれて天気が不安定になり、昨日から今日にかけて雨が降ったり止んだりしていた。夜勤を終えて職場を出た時はほぼ上がっていて、散歩するかどうかずいぶん迷ったが、結果的にはまっすぐ帰ってきて正解だったようだ。帰宅して居間でテレビを見ているうちに、テラス屋根を叩く強い雨の音が聞こえてきたからだ。仕事が二連休となる明日と明後日は回復するようなので、顔見知りの猫の許へ無沙汰を詫びに行こうと思っている。
3週間ほど前から続いていた引っ越し関連作業はほとんど終わったが、今日紹介するのは、まだそれらが落ち着かない先月27日に見かけた猫たち。この日は日野の旧居の明け渡し日で、不動産屋の見分と鍵の返却のため、夜勤明けの13時に現地で待ち合わせしていた。加えて、旧居に置き去りにしてあった原付バイクを運転して新居へ回送し、そのついでに床屋で髪を切るという無理っぽいスケジュールを立てていた。そのためこの日の猫散歩は、多摩センターから堰場バス停までの4.7kmという軽めのコースにしていた。
この日、六花咪と相方の黒白には会えず、そのまま低い分水嶺を越えて古い団地に差しかかると、はるか彼方に黒いお尻が見えてきた。あれはきっと常駐の黒白だな。
とても臆病な猫なので、慎重に回り込むと、隣に相方のポイント三毛もいた。ここのアパート、外壁修繕工事が続いているので、猫たちはストレスフルな日々を送っているのではないかと心配していたが、割と平和に過ごしているようだ。
とっとと逃げた黒白のあとをポイントさんが追う。茂みに潜る手前で振り向いてくれた。
多摩ニュータウンの中でも初期に開発された古い団地で見かけるのは老人と猫ばかり。
定点の猫俯瞰ポイント。もう何度か紹介した地点なので、猫の場所もきっと分かるはず。
定点の猫路地に入ると、白いのが座ってこちらを睨んでいた(なおこの写真にはもう1匹写っていることに注意)。
……とは言うものの、目を合わせて舌を鳴らされれば、美味しいものを期待してしまう悲しい性。
顔をもたげた好々爺的茶トラ白。プスプス言って呼んでみたが、興味なさげに向こうを向いてしまった。