まだ日の差さない路地は暗すぎて、ごろごろすりすり動き回られると盛大にブレる。ほんの一瞬静止してくれたのがこの写真。
今朝の散歩は巨大黒猫を訪ねて西立川駅からスタート。今月9日にも来たばかりの場所だが、あの時は朝早すぎたせいか、ねぐらの猫ボックスはもぬけの殻で、地面に残るゲボの痕跡を確認できただけだった。幸い今朝はボックスの中で寝ていたが、お腹や足の裏をくすぐってみても反応はなく、しまいには大きく溜め息をついて向こうを向いてしまった。
なので最初の猫は、黒は黒でも別の黒。
エビんちの三毛がいなかったことを除けば、ここまでは9日の朝とまるで同じパターン。
青2号邸の屋根の上に猫影を認めて、「青ちゃんだ!」と小躍りしたのも束の間、あれは模様がまったく違うではないか。
三毛と灰色なんて間違えようがないんだけどね。ここでほかの猫を見たのは初めてなので。
騒ぎを聞きつけたか、路地の先にキジ白も現れた。三毛ちゃんも奥の方から様子を窺っている。
こういう模様、俺は泥棒鉢割れって呼んでるけど、あんまり普及していないのかな。
青2号の路地から先は、オッド1号のアパートを経由して、富士見町七丁目のバス停まで歩く予定だったが、よくよく考えれば今ごろ巨大黒猫が箱から出て日なたぼっこしている可能性が高いので、西立川駅へ引き返すことにした。
ここからはその復路。とある菜園の掘っ立て小屋に猫発見。
うつむき加減で背中を暖めている。俺も冷え性なので、そのようにして一日を過ごしたいよ。
そんな中、敢えて日陰に佇んでいるのもいる。理由はもちろんご飯待ちだから。
撫でると、はにゃーんと反応する。さっきはくすぐっても無視だったのにー。
我が家の2匹の場合、綿棒で耳掃除をしている時に、くすぐったそうに耳を伏せたり、身をよじったりするが、嬉しそうかというとそうでもない。軽く調べたところ、くすぐったさというのは、本来触れてはいけないもの(害虫など)が体に触れているという、不快感の延長上にある感覚で、それを喜ぶのは猿と人間だけなのだそうだ。サチコがフェザータッチを好むのは、家族と早くにはぐれたせいで、猫的なスキンシップを経験していないからかも知れない。