昨日の夜は俺の頭の横にマコちゃんのお尻があって、顔を背けて寝ていたせいで寝違えてしまった。それとは別に喉の辺りに鈍い痛みもあるので、もしかしたら風邪を引いたかも知れない。朝から散歩していると日なたと日陰の体感温度が極端に違うからなあ。まあ2日間で20kmも歩いたんじゃウイルスにやられても仕方ないか。
そんなわけで今朝は出勤前の散歩をお休みして、9時間の拘束時間もつつがなく過ごして、まっすぐ家に帰ってきた。今日載せる猫たちは7日に行った奥多摩猫集落の3回目(前回の記事はこちら)。
下の段の入口で人懐っこい茶トラ白に迎え入れられ、満を持して猫拠点となっている民家の庭へと突入。出番のない運搬用リフトのプラットホームに行ってみると、何匹かの猫たちが思い思いに遊んでいた。
奥でまったりしている三毛は、3年前にも会った子。ほかにも会ったことのある子はいるかも知れないけど、この子は何となく印象に残っている。
ホームの下を覗いてみるとレールのところにも何匹かいた。なんか面白そうじゃん。
俺も一緒に遊ぼうと思ってホームから下へ飛び降りたら、びっくりして全員逃げてしまった。何てこったい。
逃げた猫たちは当分戻って来そうになかったので、再び上の段に登ってきた。いつの間にかホースが引っ張り出されていて、猫たちも見物モードに入っている。
「美味しいものでも出てくるのかな。でもご飯ならさっき食べたけどな」
ホースの先端にはスポンジがついている。猫民家の主人が洗車を始めたのだった。
邪魔しちゃ悪いので、俺はさらに一段上の集会所の庭で一休み。以前も書いたが、この集落には商店はおろか自販機すらなく、休むといっても道端に座ってぼけっとしているほかない。喉が渇いたので、洗車が終わったら主人に頼んで水を飲ませてもらおうなどと考えながら、ごろんごろんする黒を眺めていた。
……しかし、長閑な眺めも5分も経つと飽きてくる。集会所の敷地をぶらぶらしていると、玉石積みの擁壁の上に黒い物体を発見した。
2匹の子猫は臆病で、ちょっとでも近づくと建物の裏へ逃げてしまう。
どちらも黒なので、どう頑張っても見分けがつかない……。こちらはお腹の下にわずかに白い毛が混じっているような気がするけど、光の加減かも知れない。
煙突のところからもう1匹の子猫が覗いている。君たち家族はみんなそっくりだねえ。
ホントだ。こちらはもっと臆病で、にゃあにゃあ鳴くばかりで出てこない。
黒っぽい家族に構っている間に洗車も終わったようだ。そろそろバスの時間だから帰ろうかな。
たぶん冬になったらもう一度来るから、それまでみんな元気でね。
来た時と同様、見張り台からこちらを見下ろす茶トラ白。紅葉には少し早かったけど、今回もたくさんの猫たちに会えて楽しかった。