今月は勤務シフトが楽なのでとても助かっている。月間労働時間は標準より1~2日分少ないぐらいだと思うが、日勤と夜勤の組み合わせがいいせいかあまり疲れを感じない。もっとも、余った体力は猫関係業務に回しているので、最終的に家に帰ってぐったりするのは変わらないんだけれども。
さて、今日の散歩は久しぶりに青梅へ行ってみた。坂の多い土地なので見つけられなかった時のショックがでかいんだが、秋色の街並みを歩きたいという思いもあって、ダメ元で行ってみることにした。
ここのところ朝から快晴の日が続いていたが、今朝の天気は曇り。日差しがあるのとないのとでは体感温度がぜんぜん違って、もう少し厚着すれば良かったと思いつつ、東青梅をスタートしたのは8時ちょうど。青梅線の線路に沿って歩いていると、どこからか猫の戦う声が聞こえてきた。途切れがちな鳴き声を頼りに、上り坂の細い路地に入ったところで、民家の敷地に潜んでいるのを見つけた。
すでに戦いは終わったあとらしく、落ち着いた表情の黒白。鼻の頭から出血しているな。
向かいの廃屋には対戦相手と思しき茶渦(レッドクラシックタビー)がいた。こいつは丘の上の神社で何度か見かけた子だ。俺の行動範囲にはとても少ない毛色なので、よく覚えてる。
ぜいぜい言いながら急坂を登って鉄道公園にたどり着くと、のら園長が始業前点検をしているところだった。
「今日は青梅線開業120周年のイベントがあるのよ。子供たちがたくさん来るから、念入りに点検しないとね」
いつの間にか雲がなくなって、丘の上にも日が差してきた。落ち葉の上で早速日に当たってるのがいるね。
逃げ出した黒を逆光で撮ったら雪虫が写っていた。もうすぐ冬だもんなあ。
黒かと思ったら胸元に白斑があった。こちらが近寄れないことを分かっているのか、安心し切っているな。
丘から下りて鄙びた住宅街を歩いていると、空き地に三毛がいた。
この子は3年ほど前に子連れのところを見かけたのが最初で、今回は1年半ぶり。
とある赤道に入って電車の通過を待っていると、線路の向こうに猫発見。これはいくら何でも分かりにくすぎるので、写真にマウスカーソルをかざすと場所を表示するようにした。
舌を鳴らして待っていたら小さいのが様子を見に来た。どうやら茶トラの家族のようだね。
遠近感が分からないけど、こうしか撮れなかった写真。棚の向こうに茶トラがいる。
散歩開始から2時間あまり経過して、さすがに少し疲れてきたので、街道沿いの寺院で休憩させてもらった。自販機で買ったりんごジュースを飲みながら庭園を見物していると、植え込みから猫出現。予想外だったのでのけぞってしまった。
あとを追おうとしたものの見失ってしまい、しばらく経ってようやく見つけたら、日に当たって気持ち良さそうにしていた。いわゆる一つのブラウンタビーポイントだけど、顔が焦げちゃったみたいだな。
たぶんこいつは一度だけ会ったことがある。見分けのつかない黒猫だけど、確信を持って呼びかけたら、案の定、小走りで近寄ってきた。
尻尾の形やお腹の差し毛からすると、去年の7月にこの近くで会った子で間違いないと思う。あの時は右目を悪くしていたけど、すっかり治ったようだ。
……で、引き続き俺の胸に飛び込んでくるかと思ったら、ちょうど通りかかった人に方向転換。この天真爛漫さは近所の人に可愛がられているからこそなんだろうな。