キジトラの仲間


国立市の猫

 昨日は忙しくて疲れていたせいか、今朝は眠くて起きるのが少し辛かった。いずれにしても夜間頻尿なので、トイレには起きなければならず、サチコのうんちを警戒しながらそろそろと廊下を歩くことになって、否が応でも目が覚めてしまう。そんなわけなので、俺はもうずいぶん長いこと寝坊せずに済んでいる。人間というのはこのようにして寿命に近づいていくのだなあ。
 今朝の散歩は谷保から。当初は府中本町経由で北府中へ向かうつもりだったが、駅に着いてみると次の発車まで12分も待たなければならず、時間がもったいないのでその場で行き先を変えた。
 路地の奥に見えているキジトラは、駅へ向かう道すがら見かけた子。ここは先日発見した猫拠点。
府中市の猫

 こんもりとした背中は逆影で黒くなっている。お腹の色は薄いはずだが、見せてもらえそうにない。
府中市の猫

「当たり前だ」
府中市の猫

 今朝は雲が多くて、6時をすぎてもだいぶ暗い。2匹の常駐猫の姿はなく、代わりに黒っぽいのが道端で鳴いていた。
国立市の猫

国立市の猫

 最初はただの通行人と思っていたようだが、自分に関心を持っていることを知ると、盛んににゃあにゃあ鳴き始めた。悪いけどお土産は持ってきていないんだよ。
国立市の猫

 このキジトラはずいぶん黒味が強い。美人さんの妹みたいな赤茶けた毛色と同じ分類にするのは、やはり抵抗があるなあ。
国立市の猫

 細い路地の奥で白っぽいのがちんまりしていた。
国立市の猫

 同じ場所からしゃがんでもう1枚。香箱を組んだ猫を横から見ると、ひょっこりひょうたん島みたいだな。
国立市の猫

国立市の猫

 毛色はキジトラがカラーポイント化したもの。先日の記事でも触れたように、外猫界にはカラーポイントを発現させるサイアミーズ遺伝子(cscacbcm)が広く浸透していて、劣性遺伝にもかかわらず、こうした毛色を持つ猫は相当数に及ぶ。この遺伝子は毛色を白くするが、体温の低い部分ではうまく働かず、鼻先や耳朶、四肢や尻尾などはオリジナルに近い毛色が残る。
国立市の猫

 しばらくスクーター二毛に会っていないことを思い出し、自宅を覗いてみたがもぬけの殻。諦めて引き返そうとしたら、塀の陰から猫が現れた。
国立市の猫

 この子は顔馴染のサバトラ(青トラ)。いわゆる一つのブルーマッカレルタビーというやつで、キジトラとの遺伝上の差異は、希釈遺伝子が劣性のddである点。この遺伝子は毛色全体の色を薄める(メラニン色素粒子の密度を低くする)働きをして、その結果キジトラの黒い部分は濃灰色に、褐色の部分は薄灰色に薄まる。色は薄くなっても逆影の特徴はちゃんと残っていて、胸元からお腹にかけての毛色が薄まっていることが分かる。
国立市の猫

国立市の猫

 ……というわけで今朝の猫の毛色はキジトラとその派生型二つ。サイアミーズ遺伝子と希釈遺伝子の働きを観察できた。
国立市の猫

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