駅から駅へ、知らない街で猫を探し回り、最低3匹見つけないと次の区間に進めない猫行脚シリーズ。「真夏にやるもんじゃない」という南武線時代の教訓を生かし、しばらく活動を休止していたが、最近ようやく朝夕涼しくなってきたので再開することにした。今回は京王線猫行脚の6回目となる明大前〜下高井戸。
代田橋の手前から芦花公園までは、ざっくり言うと線路の南側が世田谷区、北側が杉並区となる。どちらも若いころ住んだ経験があり、当時の猫勘からすると、世田谷区よりも杉並区の方が猫密度が高いように思う。しかし京王線の駅から杉並区へ入るには、広い甲州街道を渡らなければならず、心理的距離感が大きい。特に明大前の辺りは本線が片側2車線、側道2車線に加えて首都高の永福ICまであり、横断できる場所がかなり限られている。しかもその先には明治大学をはじめ寺社仏閣や墓地などなど、広大な施設がいくつも並んでいて、それらを越えて神田川を渡らないと、猫のいそうな住宅街にはたどり着けない。要するに明大前から杉並区へ行くのはとても面倒臭いわけである。
なので今日の散歩は世田谷区方面の南へと歩を進めた。線路から離れると住居区分が第一種低層住居専用地域になり、私鉄沿線特有の雑然とした街並みは、ゆったりとした豪邸の並ぶ高級住宅街へと姿を変える。高級だからといって猫がいないわけではなく、過去には松濤や麻布の猫に会ったこともあるが、下町に比べるとやはり密度は低い。1匹目を見つけるまでに要した時間は30分と、前途多難を思わせる出だしだった。
可愛いから疲れは飛んでいくけれども。
とある緑道に佇む黒。古い航空写真によると、かつてここは川で、両側には水田が広がっていたようだ。
田んぼが広がっていたなら、この辺りの農家で活躍したネズミ番の末裔かもね。
人懐っこい黒の次は民家の奥の方で寝ていた黒。この辺りはぼちぼちと。
地味に避けられて、向かいの民家へ逃げてしまった。最初の二毛から2時間20分、規定数は満たしたものの、今ひとつ冴えない結果だった。
こっち方面は中河原駅を利用する時くらいしか通らないので、見かけるのは久しぶりかも。
せっかく仮の名前を付けたのだから、もう少し頻繁に会いたいなあ。でも同じ距離と時間で分倍河原へ行けるのに、わざわざ中河原を使う理由はないんだよなあ。