今朝の八王子地方は今シーズン初の氷点下を記録した。夕方からは雪になるとの予報もあったが、昼寝していたので本当に降ったかどうかは知らない。
そんな朝ではあったが、天気は良かったので特に寒さを感じることもなく、8時半すぎから正午まで長丁場の散歩をしてきた。ほぼ地元と言っていいコースではあるが、仕事の行き帰りに歩くには無理っぽく、時間に縛られずに済む休みの日じゃないとなかなか行けない場所だ。
家を出て最初に会ったのは近所に住む麦わら1号。角を曲がって路地に入ったら鉢合わせになって、慌てて自分の家に戻ったところ。
散歩の前半は八高線の小宮から。なだらかな河岸段丘に広がる住宅地を歩いていると、もともと水が流れていたと思われる小さな谷筋の向こうに、道端の匂いを嗅いでいる猫がいた。
最低気温の氷点下1.8℃を記録したのは6時半ごろで、それから2時間ほど経過しているが、気温は3℃ほどにしかなっていない。目を覚ました猫たちは暖かい日差しを求めて、ああいうところに佇んでいたりする。
猫は太陽光発電。体が温まるまでまだかかりそうだ。ちなみにあいつは去年の9月にも見かけたことがある。たった一度、離れた場所から見ただけの猫だけど、何となく印象に残っている。
何をしに来た人間なのか見極めているような顔つきの三毛。しばらくこちらの出方を窺っていたが、何も出てこないことを悟ると、バルコニーの下へ引っ込んでしまった。
「うるさいなー。神聖な儀式をしているんだから、邪魔しないでくれよな」
なだらかな斜面の住宅地を一通り回ったので、バスに乗って山の上の造成地へに移動。いつもなら数匹は見つかる場所のはずが、今朝は茂みに潜むキジ白を1匹見かけただけだった。
指の匂いで懐柔しようと思ったけど失敗。遠くへ逃げてしまった。
不調の高台から川沿いの低地へ下りてきた。縁側で寛いでいるのがいるね。
この子を見かけるのは一昨年の9月以来。眺めのいい河川敷に出てこないかと思って何度も来てるんだけど、会うこと自体稀なので、最近は単なる俺の休憩地点になっている。
先ほどの河川敷で小休止ののち、市境を越えて散歩は後半戦に突入。何匹かの猫たちが暮らす廃墟に差しかかると、道端で茶トラ白が日に当たっていた。
こんな廃墟と雑木林しかないような場所で、鈴をぶら下げた子に会うのは意外だった。高台の住宅から下りてきたのか、それとも捨てられちゃったか。
人恋しいのか、よく鳴く茶トラ白の声に誘われて、どこからかほかのメンバーも出てきた。
麦わら模様の二毛も現れた。この子と上のキジトラは今年2月の大雪の時以来。その間も1~2回来てみたけど、ぜんぜん会えずにいた。
麦わらはとても人懐っこくて、足元にまとわりついて離れず、しばらくここに留まって遊ぶことになった。今日の写真は60枚近くあるので、残りはいずれまた載せる(こちら)。