昨日は暇だと書いたが、今日また職場から電話がかかってきて、今度は16日の休みを日勤に変更してくれと言う。新人の仕事に不安があるから、一緒に勤務して欲しいんだそうだが、一度独り立ちさせたものを、何かあるたびにそんなことをしていたらきりがない。失敗はしない方がいいに決まっているが、恐れすぎると怖くて何もできなくなってしまう。俺だって今でこそ何が起きても余裕かましていられるが、そうなるまでに何台の機械をぶち壊してきたことか……。そんな感じのことを電話に向かってブータレたわけだが、これは一種のセレモニーで、内心は出ることに決めている。大事なのは自分の主張を伝えることであって、出勤するとかしないとかは割とどうでも良い。
前置きが長くなってしまったが、そんなわけで、16日の予定だった大掃除を前倒ししたので、猫散歩は中止。今日は6日に地元を散歩した時の後半部分を載せることにする。
8時半すぎに小宮駅をスタートして、山の上から川岸まで高低差の大きいコースを歩き、市内の外れの猫廃墟にたどり着いた時には10時になっていた。今年2月の大雪の日以来となる二毛やキジトラのほか、初めて見る茶トラ白が出てきてごろーんなど始めたため、しばらくその場で足止めを食らうことになった。
茶トラ白はにゃあにゃあ鳴くけど、触れるほど人懐っこくはなかった。この日いちばんごろごろしてくれたのはこの子。
とても人懐っこい子で、足元にまとわりついて離れない。写真が撮りにくいので動画にしてみた。
そろそろ行こうと思いつつ、懐いてくる二毛が可愛くてずるずるしていると、大きな体のキジ白が現れた。
この日ここで会えたのは4匹。前回までは人懐っこいのがもう1匹いたんだけど、この日は出てこなかった。
その後、川を渡り、昭島駅に向けて旧街道を歩いていると、民家の裏庭で日に当たっているのを発見。この季節になると、お昼近くになっても猫が出ているから、散歩が楽しいな。
向かいの家にも黒がいた。その背後にもこちらを窺っているのがいるね。
この家は一昨年の5月、可愛いのがたくさんいたところ。手前の黒は、その時の1匹かも知れない。
さらに旧街道を行くと、前方に道端の匂いを嗅ぐ黒白を発見。この直後、塀の向こうに隠れてしまったので、忍び足で近寄ってみると……。
今はたぶん冬なんだろうけど、北海道出身の俺は、こういう景色を見ると、いつまでも晩秋のままで止まっているような感覚に陥る。東京に住んで30年近く経つのに、雪が降らないと、冬って感じにはどうしてもならない。なお、猫は玄関前に座っている。
昭島駅の近くまでたどり着いて、疲れた足を引きずりつつ、その辺の住宅街を一回りしていると、道端にこちらを見上げる茶トラ白がいた。
日陰はかなり寒いと思うんだけど、この子たちもご飯を待っているのかな。
「美味しいものが食べられるなら、いつでもどこでも僕たちは待つのさ」
3時間半に渡る散歩の終わりに見かけたのは、布団の上の黒白。1枚撮って近寄ったら飛んで逃げた。
とはいえ所詮は猫の逃走。隣の路地で張っていれば出てきたりもする。冬晴れのこの日はたくさんの猫に会えて、充実の散歩だった。