マコちゃんが注目しているのは武蔵。ご近所なので、いずれ邂逅を果たすだろうと思っていたが、ついにその日が来たのだった。
1歳ごろまで外に出ていたサチコと違って、マコちゃんは他所の猫に接したことがほとんどない。武蔵とは似たような性格で、しかもオス同士なので、かち合ったらタダでは済まないだろうと思っていたが、近寄ってみるとガタガタ震えていた。人間の目には微笑ましく映っても、猫にとっては貴重な縄張りを守らなければならない局面だから、大変な緊張だったのだろう。例えれば、領空侵犯でスクランブルに出て、敵機と対峙したパイロットのような心境だろうか。
今回は我が家の敷地に越境してこなかったが、この一件で、恐らくマコちゃんは武蔵を敵認定したものと思う。動画はこちら。
今日の散歩は北府中~府中競馬正門前の4.9km。マコちゃんと武蔵の対面を眺めていたら、家を出るのが遅くなってしまい、早くスタートできて市内で完結するコースを選んだ。分倍河原へ行くのとほとんど変わらない距離を、府中本町に向けて自転車を漕いでいると、日陰の暗渠を猫が歩いていた。
こちらに気づいた瞬間、植え込みをくぐって民家の庭へ逃亡。臆病な子。
物陰からこちらを窺う猫発見。俺をやり過ごそうったって、そうはイカのキンタマなのだ。
こちらは定点の猫拠点。時刻は13時半、気温はちょうど20℃で、暑いことはないと思うんだが、猫はみんな日陰にいる。
「お日さまって気持ちのいいものだけど、何ごとも程度問題だから、当たりすぎるなって爺ちゃんが言ってた」
最後の猫もやっぱり日陰。草むらに湿っぽい目つきの三毛がいた。
呼ぶと返事するが、近寄っては来ない。きれいな毛並みの黒三毛だった。