先日、夜勤前の京王線猫行脚が思いのほか好調だったので、調子に乗って今日も挑戦してみたところ、そうそう都合よく偶然が続くわけもなく、カメラに収まったのは規定数ぎりぎりの3匹に留まった。用もない鉄道路線の沿線を歩くのは恐らく一度きりであり、できればもう少し多くの猫に会いたいところだが、一昨年の4月に新宿を出て以来、3匹に満たなかった時はルール通りに再挑戦を繰り返してここまで来たわけなので、今回も3匹ルールに従って先へ進むことにする。
ちなみに今回の国領~布田というのは駅間距離が0.6kmしか離れておらず、これは八幡山~上北沢と並び京王線で最も短い区間とされているが、ホームの端と端を結ぶ直線距離で見ると、国領~布田は360mとなり八幡山~上北沢よりも80m短い。これほど駅間が短いのは、かつての京王線が軌道法に基づく路線だったからで、現在の鉄道事業法に基づく事業形態と何が違うのかというと、線路と道路を共用しているかどうかの違いだ(ものすごく乱暴な説明だけど)。要するにこの路線はもともと路面電車だったのである。
今日は最低でも3匹の猫に会うため、そんな短い区間を盛大に迂回して、歩いた距離は8.2kmにもなった。やはり仕事前に猫行脚はなんかやるもんじゃない……。
最初に遭遇したのは、売り出し中の一軒家に潜むキジ白。出発から1時間10分経過しており、とっくに心は折れている。
ここは20分ほど前にも通った場所だが、さっきは猫なんかいなかった。深大寺の方まで行っても見つけられず、失意のまま再び通りかかったら、ちょこなんと座っていたので、思わずのけぞってしまった。
金属片か何かを舐めているのかと思ったが、よくよく見ると地面に煮干が置かれているようだ。ぽりぽりと食べる音が聞こえてくる。
2時間15分にわたる散歩でこのほかに見かけたのは、場所が悪くてスルーしたのが1匹と、窓辺から外を眺めているのが1匹だった。なお、さっきの煮干しが鼻に刺さった図、マウスカーソルオンで拡大するので、お好きな方はどうぞ。