前回の二連休は歯医者の予約があると勘違いして早起きし、その勢いで散歩に出ることになったが、今日こそ本当に歯医者の日だったので、からし号に乗って10時すぎに出かけた。治療の方は大した内容ではなく、犬歯にできた小さな虫歯をちょっと削って、レジンを盛って10分ほどで終わり、そのまま中河原から電車に乗って谷保へ向かった。駅の周囲に住む知り合い猫(例えばこちらやこちら)に無沙汰を詫びたかったからだが、お昼前という時間帯が悪かったのか、会うことは叶わなかった。
とはいえ1匹たりとも会えなかったわけではなく、民家の敷地に潜む2匹は何とかカメラに収まった。こいつは無沙汰を詫びるどころか近寄ることも困難な茶トラ。
こいつに初めて会ったのは2013年11月で、スクーター二毛と一緒にシートの上に乗っかっていた。どちらも当時からくたびれた感じの風体だったが、先に見なくなったのは二毛の方だった。
谷保が不調だったので、もう少しだけのつもりで西国立へ移動。知った道をぶらぶらしていると、アパートの敷地から猫の鳴き声が聞こえてきた。
この辺りでたまに見かけるキジ白。車の下にも1匹いることは分かっているが、俺の存在はすでにバレているので出てこない。
階段下で日に当たっていたのは馴染のサバ白。いつも迷惑そうな顔で迎えてくれる子。
キジ白の母は今日も不在。冬の間はとても日当たりが悪い場所なので、来ても空振りばかりだ。
頭を撫でたら驚いたように目を覚ました。お休み中のところ済みませんね。
いつもならすっ飛んで逃げただろうが、今日は睡魔に勝てないみたい。
次の猫は路地奥で日なたぼっこ中。このまま近寄ったら逃げられるかな。
この直後、予想通り逃げられたが、どこから出てくるかは見当がついている。何しろここは立川勤務時代に何度も繰り返し歩いた街だ。
荒れた庭の濡れ縁にチョビ1号発見。「牛くん」という本名の通り、牛然とした風体だ。
こちらに気づいて近寄ってきた。そこだと影がかかってちょっと具合が悪いなー。
大人しい性格の婆さんは、七三ファミリーが大方いなくなってからというもの、この家の敷地からほとんど出ることなく過ごしているようだ。俺が最後に敷地の外で見かけたのは7年も前だし、その前となると2012年11月まで遡る。あのころはまだ若かったので、シャム系の遺伝子を持つ婆さんの毛色は今よりだいぶ薄かった。