今日は夕方まで降らないと思っていたが、夜勤を終えて多摩センター駅に着いてみると、細かい霧雨がほんのわずかに舞っていた。なぜそのような微少な雨を検知できるのかというと、小さな雨粒が眼鏡のレンズにつっつくからだ。眼鏡のレンズにつくということはカメラのレンズにもつくわけで、撮影には不向きな悪天候にがっかりしつつ六花谷へと向かった。
いつもの階段にたどり着いてみると、常駐の人懐っこい茶トラが中腰で佇んでいた。何となく不穏な空気なのは気のせいかな。
階段の上と下で鳴き合っている。どちらもここを自分の縄張りだと思っているからなあ。
一度に2匹の相手をすることはできないので、先に六花咪と一緒に階段を上った。ここはあいつの寝床だから後ろめたいのだけれど。
一通り六花咪を構ったあと、階段下へ様子を見に行ってみると、すっかりふて腐れていた。これは遊んでもらえる雰囲気じゃないな……。
臍を曲げた茶トラを諦め、六花谷をあとにして坂道を登っていると、行く手に猫が座っていた。
誰かと思ったら黒白ボス。二重橋の奧さんのところへ行っていたのかな。
湿っぽい目つきでこちらを見ているので、思わず一握りのカリカリを差し出してしまった。
こちらは二重橋の奧さんではなく、池のほとりの奧さん。黒白ボスとの間に生まれたという子猫に会いに来てみたが、あいにく今日も出てこなかった。
前回も今回も冴えない天気で、せっかくの美人が美人に撮れなくて辛い。もう少し秋めいてからまた来ようかな……。
予定では池のほとりからもう少し足を延ばすつもりだったが、ほどなく霧雨が強くなり、景色が霞んで見えるほどになったため散歩は断念。最後の猫は地元の駐輪場で雨を避けていた。
6月下旬にも見かけたキジ白。また会えるような気がしていたよ。
明日から二連休だが、あいにく雨がちのようなので、どちらも散歩はお休みするかも知れない。