今日は妻のコロナワクチン4回目の接種日だったので、付き添いのためお昼前から出かけて3時間ほどで帰ってきた。冷房の効いた室内から外に出ると、強い日差しに肌を焦がされるような感覚に陥るが、風が強かったせいか慣れてみるとさほどではなく、気温の方も34.3℃止まりで猛暑日にはならなかったようだ。とはいえせっかくの休暇にまで真昼の散歩をしようとは思わないので、猫関係業務は早朝の5時半からスタートして、府中市内の南側を自転車で漕ぎ回ってきた。
府中市というのは立川崖線を境にして大きく二つに分けられ、崖線の北側(標高の高い方)は商業施設や公共施設、住宅地などが高密度に展開し、バス路線などの交通機関も緻密に張り巡らされている。一方、我が家の建つ南側(標高の低い方)はかつて幾度となく流路を変えた多摩川の旧河道であり、ハザードマップを見ると、程度の差こそあれ軒並み浸水想定区域に指定されている。市街化調整地域でもないのに南側の開発が著しく遅れているのは、どうせそのうち水没するからと軽んじられているのだろう。夏にもなれば風に乗って蛙の合唱が聞こえ、住宅地を歩けば猫にも会えるこの場所を、田舎出身の俺はむしろ気に入っている。
猫の方はスタートから5分もせずに1匹目を発見。あれはたまに見かける湿っぽい顔つきの黒白だ。
夏草が生い茂って見通しの悪い庭だが、珍しくすっきり見える場所にいてくれた。
本来この家が面倒を見ているのは湿っぽい方で、こちらのキジトラはそのご相伴に預かりに来ている所属不明の猫。奥さんとしては不本意らしいが、もう何度も見かけているので、一緒に食べさせてもらっているのだろう。
近寄って声をかけたら前向きな反応。これはきっと人懐っこい子!
時々通る道だけどこの子は初めて。毛色は式根島で会った子と同じティッピング入りの二毛。地元にもまだまだ未知の猫がいるなあ。
ちょうど6時に見かけた寝坊助さん。毛色はキジ白のようで実はキジ渦白。
今年2月に初めて会ってから今日で三度目だが、模様をきれいに撮影するチャンスがなかなか巡ってこない。もう少し涼しくならないと無理かな。
ここで暮らすのは黒と大白斑のキジ白の2匹だけだと思っていた。頻繁に訪れる場所ではないので、ほかにも会えていないのがいるかも知れない。
可愛らしい塗り分けのお尻だね。少しだけモデルになってくださいな。
快くポーズを決めてくれた黒白だったが、指で挨拶するまでは至らなかった。また会えるかな。