今日は終日曇りだというので、早起きして猫散歩に出かけようと思っていたのに、身仕度を整えているうちに雨音が聞こえてきてがっかり。今年の夏は何度も同じことを繰り返していて半ば諦めの境地だ。
散歩に行けなくなって空いた時間はいつも無為に過ごしてしまって自己嫌悪感が半端ない。本当なら間もなく始まるテレワークに向けて、2階に置いてある事務机を1階の客間に運んでおくなどの準備をしておくべきだが、朝方降っていた雨が止んだあとは日差しが出てきて気温が上がり、力仕事をしようという気にはとてもなれなかった。もともと俺はかなり追い込まれないと動こうとしない人間だが、夏場はその傾向がより顕著になる。
とはいえ、ぐうたら過ごしたお陰で先月30日に会った猫の出番が回ってきたので、この性格も悪いことばかりではない。この日は日勤前に日野〜甲州街道の4.3kmを1時間半かけて歩き、たくさんの猫に会ったので、一度で載せ切れなくなってしまった。翌31日は京王線猫行脚に出かけてやはり一度には載せ切れなくなり、ほかに伊豆諸島の仕掛かりなどもあったので、後半を紹介するまでに3週間近くかかることになった(前半はこちら)。
この日このコースを選んだのは、先月18日の散歩で見かけた猫の母子に再会したいと思ったからだが、残念ながら叶わず、土曜日だったため9時の出社時刻に間に合うべく先を急いだ。
日の差さない暗い道端に麦わら。この辺りにはこの手の毛色がやたら多く、ほとんど見分けがつかないが、この子だけは以前撮った写真が何となく印象に残っている。猫を探すってああいうことの繰り返しだなあと。
舌を鳴らしながら猫影のない路地を通りすぎ、突き当たりを曲がる前に念のため振り向いたら猫がいた。
隣の敷地にいたのはキジ霜降り。もしやと思って確認したら、一昨年の7月に見かけた子猫(こちらの写真の中央)と光彩が酷似しており、同一人物でほぼ間違いないと思う。無事に大きくなってくれて嬉しさもひとしお。
この日のコースは3日前(8月14日)の朝にも歩いたばかりで、一部の猫が重複している。日陰で伏せている茶トラもそのうちの一匹。
でも反応は真逆だった。近寄っても動かないこいつは、3日前はとてもフレンドリーで……、
この日フレンドリーだったこいつは、3日前は頑なに車の下から出てこなかった。俺は猫の気持ちが分からない……。
かつてとても人懐っこい黒が暮らしていた住宅。黒がいなくなって10年近くが経ち、特に期待もせず習慣的に敷地を覗くと、奥の方に固まるいくつかの小さな物体を発見した。
見知らぬ人間を歓迎してくれるほど世慣れていない年ごろ。でもたいてい1匹ぐらい好奇心旺盛のがいるんだよなあ。
こちらの子の好奇心旺盛度は2番目かな。残り1匹は完全に隠れてしまった。
子猫に会いたくて選んだコースだったが、会えた子猫は予想外という珍しいパターンで散歩は終盤。車の下のシルエットはここからじゃ分かりにくいかな。
夏バテ気味のオートフォーカス迷う君にも会えて満足の散歩だった。ちなみに先ほどの文化住宅の近くには少なくとも2匹の白が暮らしているので(こちらとこちら)、恐らくあの子猫たちもその血縁関係だと思う。