今日は朝のうちに所沢の猫農家へ遊びに行って、帰ってきたら寝て過ごすつもりでいたんだが、天気が思っていたのと違ったので予定も変わった。6時ちょうどに家を出て、電車に乗ったころまでは青空だったが、聖蹟桜ヶ丘あたりで車窓を見たら、雲がかかって空が真っ白になっていた。寝坊助さんばかりの猫農家は曇り空だと誰も起きてこないので、急遽行き先を変更。府中本町で武蔵野線に乗り換える予定のところ、そのまま乗り続けて、尻手で南武支線に乗り換えることにした。
南武支線も、その先の鶴見線も、日中帯は列車本数が少なくて移動に苦労するが、今朝はちょうど通勤ラッシュが始まる時間帯で本数が多く、平山城址公園から1時間20分ほどでスタート地点に到着。改札を出て駅横の原っぱに行ってみると、折り返しの電車を見送る3匹の猫に出会った。
逃げられることを覚悟していたが、近寄っても大丈夫そう。くぐもった声で「くるるっ、くるるっ」と鳴いている。
しつこい黒白から逃れようとするキジ白を黒が目で追う。三角関係?
本来の恋人と線路に逃れたところ。これで落ち着いたように見えたが……、
キジ白は転轍機カバーの下に隠れてしまった。黒たちは張り付いて離れない。
モノクロ男子の攻防を知ってか知らずか、駅構内には3匹の猫が並んでご飯を待っていた。
小柄な茶トラはこちらを気にしている。今日はご飯持ってきてないんだよ。
電車が到着しても耳すら動かさない。お腹の足しにならないものには興味がないようだ。
行き止まりの終点から1駅移動。前回来た時は誰もいなかったが、今日は黒白が出てきた。フェンスの向こうにも白いのが見え隠れしている。
奥に写っている簡素な駅舎は1931年の開業当時からのもので、老朽化が著しいため建て替えられることになっている。工期は4月から9月までで、すでに通信ケーブル移設などの準備工事が始まっていた。この駅舎を見るのは今日が最後になるだろうから、記念に動画も撮っておいた(こちら)。
浜川崎駅前からカーシェアリングを利用して、浅野駅と大川駅にも行ってみたが、いずれも空振り。運転しながら見つけたキジ白が唯一の収穫だった。
渋滞のため浜川崎で電車に遅れてしまい、その辺をぶらぶらして時間を潰していると、とある町工場の資材置き場に猫がいた。
その後も八丁畷とかちょこちょこ寄り道して、平山に帰ってきたのは13時少し前。塀の上で茶ファミリーの茶トラ白が休んでいた。
農村の猫は安穏としている。臨海工業地帯の猫は数こそ多いが、環境が悪すぎて、今日会った猫に来年会える確率は限りなく低い。