今日も昨日と同じくらいの快晴だったが、気温はさほど下がらず7.3℃止まり。からし号もまだチョークなしでキックスタートできるレベルなので、標準的な秋の中盤といったところだろう。朝の気温が5℃を割り込むようになると、なかなかエンジンがかからなくて慌てることが増えてくる。
今朝は登戸方面を散歩しようと思っていたが、あちらには日も差さないうちから出歩いているような知り合いがおらず、行ってもあまり楽しくないような気がしたのでやめておいた。せめて以前のように始業時刻が10時なら、冬になってもそれなりに楽しめると思うが、こればかりは勤め人なのでどうしようもない。
登戸の代わりに歩いたのは立川~西国立。直線距離で1kmしかないところ、あっちふらふらこっちふらふらして6.2km歩いたが、会いたい猫(一例)にはほとんど会えなかった。当初は1駅隣の矢川まで歩いてブアイソーズの残党に会うことを目論んでいたが、時間切れのため途中で引き返す形になり、そんなことなら最初から立川を目的地にしてチョビ1号邸にでも寄れば良かった。
最初に見かけた上矢印ちゃんは就寝中。定位置に突っ伏して寝ていた。
しかし気配には敏感。引いた写真を撮ってズームを元に戻すと目を覚ましていた。
7時の日差しはまだ路地には届かない。充電するなら高いところへ上らないとね。
というかこの子、7月の豪雨の時も同じ場所にいたっけ。きっとここが好きなんだね。
定点の猫路地に馴染の黒白が潜んでいた。そこに隠れて俺をやり過ごす魂胆だな。
逃走を図るも、裏手の塀に上ったところを再び捕捉。あれはここに住む2匹の黒白のうち臆病な方。
鋭い視線に耐えかねて、横に回ってもう1枚撮ってみる。君たちは寒い朝に真東を向くけど、あんな強烈な日差しが視界に入っていたら、太陽性網膜炎になっちゃうから気をつけた方がいいよ。
学校裏の息子が身を寄せる猫民家。裏口を覗くと2匹の猫が張り付いてご飯を待っていた。個別に見かけたことは何度かあるけど、君たちは知り合いだったのかー。
息子の出生地である学校裏の猫アパートには猫ボックスこそまだ置かれているものの、最近はいつ行っても空っぽで生き物の気配がない。最も多い時で10匹ほどの猫が暮らしていた場所だが、もうあそこには誰も残っていないのかも知れない。特にキジ白の母とは10年も親しくしていたので、何の予兆もなく突然会えなくなることは受け入れ難いが、少し離れた場所で息子が元気に暮らしているのだから、生き物としての務めは立派に果たしたと言える。猫も人間も今ここに存在しているのは累代の祖先が子を産み育ててきたからであって、その営みが生命誕生から連綿と続いてきたかと思うと気が遠くなる。俺たちはいつも尊いものを見ているのである。
次に立ち寄った桜の巨木の猫民家も空振りで、そのまま矢川へ向かうか、それとも西国立に戻るか迷っていたが、もう1匹見つけられたので踏ん切りがついた。
きれいな毛並みの丸顔キジトラ。ここは10年以上歩き続けてきた道路だけど、まだまだ俺の知らない猫はいるものだなあ。
後ずさりして日なたに出たら、日陰とはまったく違う印象になった。光線状態や姿勢や瞳の大きさによって七変化するのも猫の魅力の一つだと思う。