今朝のような雲一つない青空はとても久しぶりだ。昨冬から感じていたことだが、ここ1年ほどの間、関東はすっきり晴れる日がとても少なくなったように思う。これが単なる印象に過ぎないのか、それとも実際に起きていることなのか確かめたくて、そうしたデータがないか探してみたが、あいにく過去の記録を遡っても「晴れ(気象庁の定義で全雲量が2以上8以下の状態)」とまでしか分からないし、アメダスの日照時間も雲の有無までは分からないので、快晴の日が本当に減っているのか、客観的に証明することは難しそうだ。
冬の場合は日の出直前に気温が底を打てば放射冷却の可能性が高いので、風速などのデータと付き合わせれば、少なくとも朝のうちは快晴だったと推定できる。今朝の冷え込みは11月下旬〜12月上旬並みに感じたが、これも放射冷却のなせる業。今朝は日の出37分前の5:17に5.8℃で気温が底を打ち、冒頭に書いた通り空には雲一つなく、散歩スタート地点の拝島駅コンコースからは富士山がくっきりと映えて見えた。この街に住んでいたころ、好きな風景の一つだった。
しかし今日の俺は富士山を見るために拝島くんだりまで来たのではなく、猫を探しに来たのである。6時半にスタートしてもまだまだ日陰が多く、そのような場所は殊更に底冷えするので、どこのねぐらを覗いても猫の姿がまったく見えない。ようやく1匹目を発見した時にはスタートから30分が経過していたが、これも冬型の朝にありがちなこと。要するに散歩開始が早すぎるわけである。
かなり手前で逃げられてしまったが、あの子もここの大切な構成メンバーなので載せておく。なお最初の写真には2匹写っていることに注意。2匹は親子だ。
車の下からこちらを睨む黒を諦め切れず、広い駐車場を振り返ると、遥か奥の塀の上で充電中の猫影発見。
朝日を浴びてきらきら光る灰色の被毛が美しい。なおこの直後、塀の向こうへ逃走。
……などとうだうだやっている横を黒が通過。少しだけ振り向いてくれたのは優しさ?
勝手気ままに動き回る猫たちはちゃんと監視されている。最初の写真の左下にも写っていたこの子は彼らの母親なのだった。
つっても子供たちはもう1歳になったはずだから、単に眺めているだけかもね。
この猫家族は6月にも見かけたカラバリ三兄妹とその母親。みんな元気にしていたようで何より。
今日の散歩に拝島を選んだのは、これ以上日の出が遅くなると、勤務日に訪れるのが難しくなってくるから。正味70分ほどの散歩ではカラバリ邸まで行って戻るのが精一杯だし、今日のように日差しの強い朝でも、6時半すぎに通った時はまだ公園全体が日陰で暗くて猫の姿もなかった。今より1時間も日の出が遅くなる年末年始の時期、ここまで散歩しにくるのは時間的に無理だし、来たとしても暗くて寒くて誰もいないだろう。同じ理由で、駅の向こうに住むキジ白3号にも近いうちに会いに行くつもりだ。
カラバリ邸からの帰り道、さっきはいなかったサバ白1号が当たり前のように近寄ってきて、お腹が空いたと鳴き始めた。
今日も鳴きっ放し。普段からいいものを食べているはずだけど、まあ朝だからお腹空いてるわな。
日差しはこんな感じ。日の出から1時間半でやっとこれだからなあ。あと1時間も遅くなったらまだ真っ暗だよ。
ただこれからの季節、日が当たっているところに猫が出てくるので、このぐらい明るくなればむしろ探しやすい。充電中はあまり逃げないし。
通行人が増えてくるとこういうこともある。早朝の静かなうちに猫と戯れるだけの趣味でも、そう簡単には行かない。