昨夜は激しい雷雨に見舞われてなかなか寝つけなかったが、そのお陰で今日は暑さ控えめとなって最高気温も30.5℃に留まった。3月の台湾猫旅がちょうどこのぐらい気温で、特に天気の良かった高雄や台東県内では散歩がかなりキツかったと記憶しているが、慣れてくるとこれでも涼しく感じるから不思議だ。
台湾にはまた行きたいと思う一方、日本国内にも猫旅の候補地はたくさんあるので、例えば現在運休中の鹿児島~台北松山便が再開されれば、指宿や枕崎と掛け持ちするなどできるのでとても効率が良い。とりわけ興味を引くのは石垣~基隆を結ぶ定期航路(フェリー)の開設が検討されているというニュースで、石垣も基隆も猫密度の高い土地なので考えただけでわくわくしてくる。
それはさておき夜勤の今日は西国立から散歩をスタート。台湾の猫も立川の猫も愛くるしさという点ではまったく同じであり、旅先で非日常を味わいたいという個人的欲求を除けば、毎日のように楽しい体験ができているわけで大変ありがたい。ただし夏場の日中帯は厳しく、道中会えたのは車の下で寝ていたキジ白1匹だった。
長毛キジ白から先は廃線跡の緑道まで猫の気配を感じることなく歩き切ってしまい、これでは少し淋しいということで、10日前にもそうしたように立川北から乗ったモノレールを途中下車。駅前の茂みで舌を鳴らすと、待っていたかのように「にゃあ」という返事が聞こえた。
返事はするけど近寄れないフクザツな子。だいぶ長い付き合いなんだけどな。
一歩足を踏み入れた途端、夥しい数の藪蚊がたかってくる背高の草むら。不自然な毛色の生き物が潜んでいるね。
草原で暮らしていたという祖先の記憶かしら。ここは蚊が多くて大変でしょうに。
こないだここでお母さんに会ったけど、やっぱり平気そうにしていた。顔の周りに蚊がたくさんたかっているのに、なぜか刺されないんだよなあ。蚊に刺されにくい体質って遺伝するのかも。
ちなみに俺は5箇所ほど刺された。あまり痒くならない体質なのでお互いノーダメージ。
この季節になるとやたら刺されるのがあそこで寝ている茶色いやつ。
猫がいちばん刺されやすいのは鼻筋と耳の裏。ゴンは茶トラなので鼻筋はあまり目立たないが、耳の裏にはすでに赤い瘡蓋ができている。かつてここで暮らしていた六花咪も刺されやすい体質で、夏場はいつも耳の裏が悲惨なことになっていた。
10日前に比べるとゴンは少し機嫌が悪い。大きなレンズは嫌がるので、小さなパンケーキレンズに交換して撮っているが、手短に済ませないと徐々にしょっぱい顔になっていく。明るめの単焦点レンズなので被写界深度を浅くできるという効用もあり、ゴンに会う時はよく使うようになった。