今日は夜勤明け。少し早めに切り上げて、会社帰りの猫散歩は西国立からスタートしてみた。駅を出てほどなく、いつもの猫路地で怒りんぼの三毛を見かけた。
今日はよたよたした感じでごろごろすりすり。近所の親父さんによれば、この子は15歳ほどで、最近急にヨレてきたそうだ。猫の時間の進み方は早いからなあ。
こういうことをしていると、時々とてつもなく悲しい思いをすることがあるが、そういえば俺は以前そういう思いを音楽で昇華していたことがあったんだと思い出した。まあ、あれはあれで、自分のヘタクソ加減にげんなりするから、すぐにまた始めようとはならないんだけれども。音楽なんて万人が気軽に楽しめるものだけど、ちょっと入れ込むと、絶望的に深遠だったりするから。
親父さんと猫談義をしながら、「ほら、そこにもいるよ」と教えられて顔を上げると、小さいのが1匹茂みに隠れていた。
1匹だけでどこからか迷い込んできたらしい。この子が大きくなるのも、たぶんあっという間。猫と対峙して情緒的になるのは、人間とは時間の進み方が決定的に違うからなのかも知れない。
「こっちにもいるんだよ」と親父さん。日差しがないからたくさん出てるな。
市境を越えて、とある団地を通り抜けていると、歩道の植え込みから黒いのが出てきた。
しなやかに逃げられた。今日はたくさん会えたので、残りはまた後日ということで。