昨夜見た天気予報では雨が降るはずだったのに、4時半ごろ目覚めてみると窓の外は昨日よりも格段に明るく、散歩するのに支障はなさそうだった。暑くも寒くもない薄曇りの早朝、しかも休日で人気もないとなれば散歩しない手はない。加えて何と明日は休暇であり、すでに盛大なる開放感が胸中に広がっているのである。しかし残念なことに仕事は忙しく、開放感に任せて多摩ニュータウンの丘陵地を7.4kmも歩いたため、職場では生ける屍と化してしまった。出勤直後から同時多発的にいくつもの仕事が舞い込み、お昼すぎに地震まで発生したのがとどめになった(地震をトリガーとする業務もある)。
一方、猫の方は好調だったので写真の数が多くなり、取捨選択したところ二回に分けて載せることになった。今日の猫は可愛らしい子が多かったので、後編までどうぞお楽しみに。
時刻は5:50。自宅の南西180m地点の猫民家で猫発見。
この庭の本来の主は湿っぽい顔つきの黒白なんだけどな。「若いキジトラがご飯を横取りしていくのよ」と、この家の奥さんが言っていたのは本当だったんだな。
俺がこの子を見かけたのは先月30日が初めて。毛並みからして野良とも思えないし、どこかの飼い猫かしら。
ちなみにこの家はお花がきれい。たくさん植わっているので、盛りになると見通しが悪く、猫の写真が撮にくくなるという痛し痒しの家。
……などと言っているうちに、主の黒白が所定の位置に座っていた。
多摩第二小学校バス停を6:17にスタート。今日は非営業日で9時出社でもあるし、できるだけ早い時間から散歩したいところだが、あいにく6時を過ぎないと始発のバスが動かないので、これ以上早めようがない。猫がいてくれたから良かったものの、傍らでは早くも付近住民が草むしりをしており、猫撫で声を出すなどの奇行は厳に慎まなければならない。
整った鉢割れの美人キジ白。気をつけたって甘い声色になっちゃうよなあ。
こちらは去年9月に開拓した猫民家。広い庭の奥に猫がいるのを見つけて、隠れんぼで気を引いたら門のところまで出てきた。
何となく隠れんぼ好きな子じゃないかと思ったんだよね。だって、去年はこんな表情を見せてくれたから。
駆け寄って来たそうだけどカメラが邪魔しているみたい。やっぱり少し怖いかな。
こちらは1972年に入居が始まった、多摩ニュータウンで最も古い団地アパートの一つ。当時「新住民」だった人々も、今やすっかり旧住民と化していて、この街区の高齢化率は何と52.5%なのだそう。こうした団地でたまに見かける猫たちのルーツは、半世紀前、近代的な住居を求めて都心から流れて来た人々の飼い猫なのだろうか。
通りかかったらちょうど朝ご飯中だったので、全部食べて毛繕いが終わるところまで待ってから撮影。ふっくらとした可愛らしい顔立ちの子。
今日は紙幅に余裕があるのでもう1枚。ふっくらしすぎて冬毛みたい。
一方こちらのアパートにはカラーポイントの姿が。定位置で朝ご飯を待っているところ。
常駐のポイント三毛。カメラを避けて立ち去ろうとするところ、何とか宥めて1枚。
初めてこの子に会ったのは2016年3月。ここのところ衰えが目立ってきた。
見かけることはたまにあるけど、臆病すぎて写真を撮るのはかなり困難。前回撮影に成功したのは奇しくも3年前の今日、2019年5月22日のことだった。この続きはまた明日。