サチコの尿比重値は去年3月の1.0280から下がる一方で、獣医の勧めに従い療法食を併用して様子を見ていたところ、10月下旬に数値が下げ止まり、現在は1.0128で安定している。正常とされる値よりは低いが、もともとサチコは水をたくさん飲むので、現時点で悲観的に捉えるほどの数値ではないと判断している。今は少しでも体重が増えるように頑張っているが、療法食と呼ばれるものは一般的に不味く、猫の食いつきも今いちであることが多い。日にちを空けて出せばそれなりに食べてくれるが、そうこうしているうちに飽きるまでの周期が短くなり、ついには見向きもしなくなるから困ってしまう。時にはサチコの大好きな焼魚でも出して、食べることの喜びを忘れさせないようにしなければなあ。
今日の夜勤前はどこを散歩するか迷ったが、いつも決まった場所を歩くことに飽きてきたので、京王線猫行脚を1コマ進めるべく柴崎~国領を歩くことにした。この区間は11月23日にもチャレンジして見事玉砕しているが、猫行脚のルール上、経路は自由であり無限なので、新鮮さは失われない。今日の散歩で抵触しそうなルールというと、「1駅間で3匹以上見つけないと次に進めない(やり直しの際、一度会った猫はカウントしない)」というのがあり、最初に見かけた3匹がまさにそれだった。つつじヶ丘~柴崎を歩いた時に会った子たちだからだ。
訝しそうにこちらを見ている。カウントできないのは承知の上だけど、駅から近いし、猫には会いたいから来ちゃったよ。
大白斑のキジ白は鳴きっ放し。前回は仰向けだったけど、今日はあんな日差しじゃないからね。
猫行脚はともかく、とりあえず休載を免れたことに安堵して、さらに20分ほど行くと、小さな児童公園で三毛が休んでいた。
反対側の模様も見せてくれる大サービス。今日このコースを選んで本当に良かった。
遠くから聞こえる縄張り争いの声に誘われて、とある寺院に迷い込むと、お地蔵さんの前に茶トラ白が佇んでいた。やはり猫の鳴き声が気になるようだ。
墓地の方へ歩き去る茶トラ白についていくと、住職の私邸で1匹発見。気配を察して逃げたのか、鳴き合う相手は見当たらなかった。
日当たり良好南向きの住宅に2匹の猫。この手の新しめの住宅地は猫が少ないので、普段は避けて歩いているが、今日は遠くからでも分かりやすいところにいてくれた。
ウッドデッキの欄干が爪研ぎになっている。ここは猫たちの憩いの場のようだ。
この辺りは野川や多摩川に繋がる用水が縦横無尽に巡っていて、暗渠は遊歩道になり、開渠の際には猫がいたりして、歩いているととても楽しい。
きょとんとする鼻黒が柴崎~国領で新たに見つけた6匹目となり、京王線猫行脚は無事に次の区間へ進めることとなった。ちなみに国領という地名は武蔵国の管轄領(国衙領)だったことから付けられたそうで、武蔵国の国府といえば我が府中市の宮町にその遺跡が残り、古墳時代の昔から水に恵まれた肥沃な土地であったことを窺わせる。これからしばらくの間、京王線沿線で見かけるのは、奈良時代ごろから我が国に渡来し、作物のネズミ番として活躍した猫たちの末裔かも知れないので、心してご覧いただくように。