最近は天気が良ければ25℃程度まで気温が上がるのが普通になって、3月の台湾にようやく追いついてきたという感じだ。猫を探すにも今までとは違った視点が必要で、特に日中帯はあまり日の差さない物陰や車の下に注目することになる。今日の散歩は久地という猫影の濃いエリアだったので、多少暑くてもこれでバッチリと思っていたが、そういう場所に隠れているのは思いのほか少数で、むしろ高みで休んでいるのまでいたのは意外だった。最高気温は27.1℃とそれなりだったが、風が冷たかったのが影響したのかも知れない。
念のため儀礼的にプスプス言ってみたが、こちらを見つめるばかりでその場を動く気配なし。
庇の黒白を通りすぎて振り向くと、高みにもう1匹の猫発見。もうそんな場所で寛ぐ季節じゃないでしょうに。
正面に回ってみた。これこそ夏の潜伏先って感じだけど、真冬に見たのもこんな場所だったし、もともと狭いところが好きなのかも。
尻尾だけ黒い黒白は2019年1月からの顔見知り。カメラを嫌がるのであまり近寄れない。
逃げかかったところを引き留めてもう1枚。この向きだと白猫にしか見えないな。
傍らのキジトラはそんな俺たちの様子を不思議そうに眺めている。
我に返ったように立ち上がったその姿には見覚えがあり、あとで調べたら2021年のクリスマス・イブにも会っていた。それから1年半しか経っていない割にずいぶんくたびれたように見えるが、猫の老化というのは想像以上に早く、我が家のサチコなども1年半前は今よりだいぶふっくらしていた。華奢な黒白に頑張れーと声をかけてその場をあとにした。