小田原の細い路地


小田原市の猫

 昨日は気紛れを起こして郡山へ行って猫にも会ったので早く紹介したいところだが、当日中に載せられなかった猫は後日時系列順に載せているので、郡山よりも先に小田原を紹介しなければならない。明日もたぶん今日同様に引きこもって過ごすので郡山の猫は明日紹介する(なおそんなに会えていない)。
 小田原へは今月2日に日帰りで行ってきた。小田原が自宅からそう遠くないからでもあるが、基本的に朝から散歩をスタートできる場所には日帰りで行くことにしている。猫散歩している時はほかの一切のことに気を取られたくないので、カメラバッグ以外の荷物は極力持たないようにしており、その結果宿泊は避けることになる。宿泊せざるを得ない場合でも、1泊ならなるべく夕方以降に出発するようにして、出発前に風呂に入って着替えが不要になるようにしているし、5日間の台湾猫旅でさえ持っていく着替えは2日分だ。市場に行けば服などタダみたいな値段なので、現地で買って汚れたら捨てるようにすればさらに荷物を減らせるが、さすがにそれはバチが当たる気がして実行したことはない。
 小田原散歩の前回の記事はこちら。スタートから2時間半あまりが経過し時刻は11時すぎ。この日は箱根駅伝の1日目ということで、市街地は選手の通過まで時間を潰す人々で雑踏しており、国道1号に出てみるとすでに観客が沿道に列をなしていた。普段は交通量の多い国道1号だがたまたま車が途切れたので小走りで横断したところ、センターラインの突起に躓いて派手に転んでしまい、持っていたカメラを庇おうとして左手を地面に突いたら大きな擦り傷ができてしまった。受け身が不完全だったせいか右肩も打撲したらしく、痛いのと恥ずかしいのとでいたたまれずに歩き去ると、猫までが横丁からこちらを見つめているではないか。
小田原市の猫

 近寄ってきた! ちょっと待って、先に絆創膏を貼らないとカメラが血だらけになっちゃう。
小田原市の猫

 おわっ!
小田原市の猫

 この子、実は知ってる子。2014年3月に初めて会って、次に再会したのは去年1月。最初に会った時のあどけなさから推定すると、2013年生まれの今年10歳ではないかと思う。去年5月にはIWGさんの猫番組にも出演して「ゴロ吉」の名で紹介されていた。
小田原市の猫

 一年間よくぞご無事で。また会えて嬉しいよ。
小田原市の猫

小田原市の猫

 猫の気配を濃密に感じる場所はいくつかあったが、駅伝で観光客が多いせいか姿を見ることはほとんどなく、市街地で遭遇したのはこちらの三毛が最後だった。
小田原市の猫

小田原市の猫

 車の下から出たり隠れたり忙しそう。こんな路地にも観光客は入ってくる。
小田原市の猫

「年に一度だと慣れるものじゃないわね」
小田原市の猫

 一方こちらは人出の少ない街外れの三毛。優雅に香箱など組んでいる。
小田原市の猫

小田原市の猫

 この辺り一帯は猫の巣窟になっていて、去年の散歩でもだいぶお世話になった。君も元気そうで何より。
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 まあ覚えちゃいないでしょうけど……。
小田原市の猫

 猫の遊び場になっているコンクリートブロック。茶トラは俺の存在が気になっているみたい。
小田原市の猫

小田原市の猫

 逃げるのか留まるのかはっきりした方がいいね。君たちの世界で中途半端は命取りだよ。
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「そんなこと分かってらい」
小田原市の猫

 騒ぎを聞きつけてさらなる猫が現れた。
小田原市の猫

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 先頭のキジ白は茶トラとは折り合いが悪いみたい。
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 高い場所は譲らないと唸っている。
小田原市の猫

 こいつはここの猫たちとは別グループかも知れない。というのはなぜかというと……、
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 ここの猫グループは鼻の頭に色斑があるのが特徴だから。さっきの香箱三毛もそうだったでしょ。
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小田原市の猫

 親子関係は分からないけど、何となくこの子がいちばん落ち着いているように見える。
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 ちなみに3匹の三毛のうち、この子だけは今回が初めて。去年はたまたま出てこなかっただけだと思うけど。
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小田原市の猫

 玉垣の隙間から見送られるのも去年と同じ。4時間に渡る猫散歩はここで終わり、最後にどこかで美味しい昼食をと思っていたが、駅伝選手が小田原に到達して観客がばらける時間にかち合ったため、昼下がりの小田原駅前や駅構内は大変な混雑。一刻も早くその場を離れたいとの思いから、そそくさと駅弁とロマンスカーの切符を買って改札をくぐったのだった。この期に及んで離れた街に知り合いができるのは正直微妙なところもあるが、小田原には食べ歩きなど猫以外の楽しみもあるので、今後もまた訪れる機会はあるだろう。
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