今日はマコちゃんの通院日。朝から出かけてお昼すぎに帰宅し、2時間ほど休んだのち夜勤に出勤して現在に至る。
週に一度の抗癌剤治療のため前日21時以降は絶食で、当日は水も飲ませずに連れて行っているが、今のところ症状が消失して抗癌剤の副作用もほとんどないので、夜中になると普通にお腹を空かせて枕元へ催促にやってくる。昨夜も2時すぎから朝まで断続的に顔を舐められるなどしてろく寝られず、半分気絶した状態でこれを書いているが、それもこれもマコちゃんが元気だからできていることだし、永遠に続くことでもないので、今はこの状態を楽しんでおこうと思っている。
サチコの方は加齢による関節痛から解放してやりたくて、ソレンシアという疼痛管理薬を服用できるか血液検査してもらっていたが、最終的には甲状腺ホルモンT4が5.73μg/dlで甲状腺機能亢進症という診断が下り、ソレンシアは当分お預けになってしまった。サチコの腎不全は血液検査の数値上ステージ2ということになっているが、甲状腺機能亢進症を発症しているとなると、ホルモンの過剰分泌によって本来の腎不全が隠されている可能性が否定できない。治療を進めてホルモン分泌が正常値になっても腎不全がステージ2で維持されるなら、いよいよソレンシアの出番ということになるはずだが、そこへ至るには少なくとも数ヶ月はかかるだろうし、果たして21歳の猫に薬の副作用や腎不全の顕在化というリスクを負わせていいものかというジレンマがあった。妻とよく話し合った結果、甲状腺機能亢進症の治療は薬の量でレベルを調整できるし、何かあれば中断する選択肢もあるので、まずは関節痛を和らげるという目標に向かって進んでみようということになった。今日、マコちゃんを病院へ連れて行く時に乗ったタクシーの運転手と話していたら、その人の飼い猫は26歳まで生きただけでなく、しかもオスだったと聞かされて、偶然のことながら希望をもらうこともできた。
今日紹介するのは一昨日の夕方、立川市内を自転車で漕ぎ回って見かけた3匹。休暇の日の散歩は早朝からスタートするのが常だが、この日に限って夕方にしたのは、なかなか会えない馴染の猫にできるだけ会っておきたかったから。もともと俺が猫散歩を始めたころは、17時の終業後、帰宅のついでに寄り道するパターンが多く、当時は日没までの短い時間でも七三ファミリーやチョビ1号などたくさんの猫に会えた。今はもうほとんど失われた情景になっているが、チョビ1号や七三ファミリーの母は今も健在と聞くので、薄明薄暮性という猫の習性に合わせて出かけてみたという次第。数としては淋しい結果だったが、上矢印ちゃんとその相方にはセットで会えたので決して無駄足ではなかった。
2匹揃ったのはちょうど1年ぶり。最近は片方ずつ会うことすら覚束ないのでとても嬉しい。
相変わらず仲がいいようで何より。親子のような気もしているけど関係性は一切不明。
一時は少し毛並みが荒れていたけど、だいぶ持ち直しているようだ。眉間の上矢印もくっきり。
この日はよく晴れて日差しが強く、日没近くになるとコントラストが高くなって、写真がきれいに写らないことが唯一の心残り。うーん、うーんと唸りながらシャッターを押す俺を傍目に、上矢印ちゃんは黙々と草を食んでいる。
相方の黒白も大好きだから、仮の名前をつけておけば良かったけど、まあ今さらの話。
初めて見かけた10年前はほかにも猫がいたけど、今残っているのはこの2匹だけ。君たちとは縁があったと思っておくよ。
もう1匹を見つけたころにはほとんど日陰が真っ暗になっていて、遠くからじゃ分からない。
あれは滅多に見ない子だけど、俺ははっきり覚えているんだなあ。
2016年1月下旬、氷点下6.2℃という寒い朝に見かけた子だから。そんな時に外を散歩するなんて初めてだったし、猫に会えるとも思っていなかったので、見つけた時はずいぶん驚いたものだった。