はるひ野のまだら家族に出会ったのは3年前の秋のことだった(こちらの記事)。ここの猫たちの毛色は特徴的で、ほぼ全員がスモーク、シェード、チンチラのいずれかの被毛を纏っていた。
狭いエリアで交配が進んだ結果、特定の毛色が増えるケースは時々あるが、多くの場合それはO遺伝子由来の茶系色だ。俺の猫散歩エリアなら平山の猫ヶ丘や立川の茶猫タウンがそうだし、誰もが知っているような場所で言えば、猫島で有名な愛媛県の青島もそうだ。Googleで画像検索すれば、夥しい数の猫が写真に収まっていて、その多くが茶系色であることが分かる。
しかし、I遺伝子由来のティッピングを持つ、まだらの集団は珍しい。中にはターニッシュを発現した赤毛の子猫などもいて、毛色の観察対象としてとても興味深く、はるひ野にはその後も足を運ぶようになったのだった。
ところがこの家族、訪問するたびに少しずつ数が減っていく。最近は行ってもほとんど空振りで、最後に見かけたのは2月初旬にまで遡る。丘陵地帯で空振りが続くのは辛いので、最近は足が遠のいていたが、今日は17時出勤ということで猫の出現率の高い夕方に訪問してみようと思い立った。結論を先に書いてしまうと今日も空振りだったが、全体的には2匹の猫に会えた。
中野島のキジ白は縁側でお昼寝していた。
相変わらずカメラを向けると嫌がるが、以前より拒絶感がなくなってきた。これはきっといい兆し!